惜敗が続く佐久間朱莉、初Vへのカウントダウン中!!【ゴルフ】

”優勝賞金”2400万円獲得にも悔し涙…

2024年日本女子ツアー第10戦のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ(5月2日~5日、茨城県・茨城ゴルフ倶楽部 東コース)。
15歳176日の韓国人アマチュア、リ・ヒョソンが最終日に7打差をひっくり返し、ツアー最年少優勝記録を更新した。

1打差の2位に終わったものの、プロ最上位に入り、”優勝賞金”2400万円を獲得した佐久間朱莉(21)だが、今季2度目の2位惜敗に「また勝てなかった」と悔し涙をこぼした。

佐久間は02年12月11日に埼玉県川越市で誕生。ゴルフを始めたのは3歳と若く、14年に埼玉県小学生ゴルフ大会、関東小学生ゴルフ大会を制覇する。

16年には関東ジュニアゴルフ選手権(女子12~14歳の部)優勝、日本ジュニアゴルフ選手権競技(女子12歳~14歳の部)6位。
17年は関東ジュニアゴルフ選手権(女子12~14歳)2位タイ、日本ジュニアゴルフ選手権競技(女子12歳~14歳の部)8位タイ。
18年も関東ジュニアゴルフ選手権(女子15~17歳の部)、関東高等学校ゴルフ選手権で優勝を飾り、日本女子アマチュアゴルフ選手権競技でも9位タイの好成績を残す。
19年の樋口久子三菱電機レディスゴルフトーナメントでは27位タイに入りローアマチュアを獲得。20年にはナショナルチームに選ばれた。

20年プロテストではトップ合格を果たす

21年6月に行われた20年度最終プロテストでは、4日間通算18アンダーをマーク。同期にはすでにツアー優勝している岩井千怜(21=5勝)、岩井明愛(21=3勝)、リ・ハナ(22)、阿部未悠(23)がいるが、彼女たちを下し、初受験で見事に1位合格を果たした。

21年11月のクォリファイングトーナメント ファイナルステージで14位に入り、22年ツアー前半戦の出場権を得ると、ヤマハレディースオープン葛城9位タイをはじめ、19試合中7試合でトップ20入りするなど安定した成績を残し、1stリランキングを4位で通過。
後半戦も日本女子オープン6位、樋口久子 三菱電機レディス3位タイと活躍し、メルセデス・ランキング33位で初シードに輝いた。

翌23年は4度のトップ3フィニッシュを記録し、同ランキング27位と躍進。なかでも惜しかったのが、6月のリシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント 2023 in 朝霧だ。
台風2号の影響で27ホールに短縮され、しかも最終日は9ホールと追い上げるには厳しい条件の中、首位に2打差の11位タイで最終日をスタートした佐久間はハーフで5バーディを奪い、首位に並ぶ。
だが、川岸史果とのプレーオフでは1ホール目に川岸にバーディを決められ、6年ぶりのツアー2勝目を許した。

今季は好調で主要スタッツも上位

24年シーズンも、4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンは第2ラウンドを終えてトップタイにつける。スコアの伸ばし合いとなった最終日は1イーグル4バーディの66で回るも、同じトップタイでスタートした阿部が8バーディ1ボギーの65と佐久間を上回るプレーを見せ、同期対決を制してプロ初Vを挙げた。
佐久間は、阿部の勝利を祝福しつつ、勝負が決した後の自らの最後のパットを、涙をこらえながら沈めるのだった。

主要スタッツも平均パット数(パーオンホール)1位、トータルドライビング順位とパーオン率順位を合算したボールストライキング1位(トータルドライビング3位、パーオン率6位)、パーセーブ率2位、平均バーディー数5位と隙がない。

佐久間の”その日”は、間近に迫っている。

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