朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ～ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、『煩悩ディスタンス』。
漫画家・コラムニスト・小説家の辛酸なめ子が、コロナ禍の時期にソーシャルディスタンスについて考察したエッセイ集。ちょうどよい「距離感」を考えるきっかけにぜひどうぞ。
『煩悩ディスタンス』
著者：辛酸なめ子
出版社：小学館
ある日は遊園地の大観覧車に乗ってワーケーション。ソーシャルディスタンスが完璧に保たれるゴンドラでお仕事中です。緊急事態宣言が発令された時には、家でオンライン講座を受講し室内留学を体験。海外の女性教授たちのポジティブオーラに圧倒されました。省エネ海外旅行のオンラインツアーも楽しそうです。
著者は、外でも家でもじつにさまざまな方法でディスタンスというものを体験します。がまんウィークだった2021年のゴールデンウィーク中には、ひとりで神社をめぐったり断食をしていた辛酸さん。その頃のエッセイからは人と会えないやるせなさが伝わってきます。
ご自身のこともほどよい距離感をもって客観的かつユーモラスに描いています。どんな状況でもその距離が保たれているところに脱帽です。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ～ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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