【福岡2区】裏金問題…自民党が全敗した衆院補選 福岡の“激戦区”ではGWに与野党の動き活発

【画像】福岡2区 裏金問題…自民党が全敗した衆院補選 福岡の“激戦区”ではGWに与野党の動き活発

4月末に行われた衆議院の3つの補欠選挙で、自民党は「裏金問題」が影響し全敗する一方、立憲民主党は全勝しました。福岡県の激戦区では、次の衆院選に向けた与野党の動きがすでに始まっています。

6日、福岡市早良区の西新商店街に姿を見せたのは、立憲民主党の泉健太代表です。4月に行われた3つの補欠選挙で全勝したことを受けて、福岡でも存在感をアピールしました。

■立憲民主党・泉健太代表

「政治改革に強く関心を持っているのが、ここ福岡の皆さんですし、この福岡で立憲民主党が自民党を上回る議席を獲得するということが、政権交代に必須だと考えてやってきました。」

立憲民主党の福岡での小選挙区での議席は現在、5区と10区です。次の衆院選でさらに議席を増やしたい立憲民主党が期待をかけるのが毎回、激戦を繰り広げる福岡2区です。

■立憲民主党・稲富修二議員

「頑張ります。」

■市民

「この勢いで。」

■稲富議員

「なんとかしないとね。」

次の衆院選で福岡2区から立候補を予定している立憲民主党の稲富修二氏は3日、「博多どんたく港まつり」に参加していました。補選の結果を受け「追い風」を感じているのでしょうか。

■稲富議員

「私はそんな感じはしないんですよね。一瞬にして政治環境は変わるので、そういうことは考えずにとりあえずコツコツ頑張りたい。我々はチャレンジャー、挑戦者なので、1年半以内には選挙が、信を問われることになるので、それに向けて頑張りたい。」

稲富氏が気を引き締めるのには理由があります。稲富氏は前回と前々回の衆院選で、自民党の鬼木誠氏にどちらも8000票のわずかな差で敗北し、比例代表で復活当選しました。

■稲富議員

「毎回、この最後の8000票余りが届かない。特に奇策もなく、とにかくコツコツとやれることを一日一日頑張ることに尽きるかなと思います。」

一方、接戦を制してきた自民党の鬼木氏は、今回は「裏金問題」で自民党に逆風が吹く中、危機感を募らせています。

■自民党・鬼木誠議員

「ただでさえ激戦区の福岡2区なので、今回さらに逆風で大変厳しいものになると考えてます。」

何とか逆風をはねのけようと、裏金問題については自らの関与はなかったことをアピールしています。

■鬼木議員

「私自身は裏金問題に関与していないのですが、政府・自民党の対応として国民の皆さんの不満もごもっともだと思うので、あらゆる場面でまずはお詫びと改革への意志というものを示しています。」

福岡2区で出馬を予定しているのは、自民党と立憲民主党だけではありません。日本維新の会の本司敬宏氏も立候補を予定しています。

■日本維新の会・本司敬宏氏

「自民党が嫌だとなった時になかなか次の選択肢がない。自民党じゃない、各党が分からないところがあるので、声を大きくして伝えていかないといけないと思う。」

連休が明け、国会では自民党の裏金問題を受けた政治資金規正法の議論が本格化します。福岡でも国会での議論を見守りながらの駆け引きが続きそうです。

© 株式会社福岡放送