中四国初!高松市と綾川町に「AI開発用データセンター」設置で協定締結 廃校や既存施設の活用も【香川】

香川県綾川町と高松市にAIを開発するためのデータセンターが設置されることになり、5月7日、設置する企業と自治体が協定を結びました。こうしたデータセンターの設置は中四国で初めてです。

データセンターを設置するのはGPUクラウドサービスなどを手掛ける東京の「ハイレゾ」で、香川県の池田知事、高松市の大西市長、綾川町の前田町長と立地に関する協定を結びました。

(早川祐貴記者)
「設置される場所の1つが綾川町の旧綾上中学校です。今回のデータセンター設置は廃校の利活用にもつながっています」

データセンターは、この旧綾上中学校と高松市の研究施設、「RIST(リスト)かがわ」の2カ所に、合わせて200台の高性能GPUサーバーを設置する計画で、総投資額は約200億円に上ります。県によりますと、AIを開発するためのデータセンター設置は中四国で初めてだということです。

(ハイレゾ 志倉喜幸社長)
「地方で廃校を利用したり、既存施設を利用してデータセンターとして新たな産業にしていくことは国としての課題。こういった形で新たな産業を国も含め、県も含めて取り組めること自体は各市区町村にとっても良いニュースではないか」

(香川県 池田豊人知事)
「このデータセンターができることで、関係する技術者がたくさん来て、県内企業と連携した新しいビジネスの展開が期待される。香川がAIの中心の一つとして伸びていけると期待している」

高松市の施設が2024年10月、綾川町の施設が2025年8月の稼働開始を予定していて、県内のデジタルトランスフォーメーション、DXの推進や地域経済の活性化にも期待がかかります。

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