「最北」のふ化に コウノトリのペア 上越市でひな誕生か【新潟】

上越市でコウノトリのひな誕生

上越市で国の特別天然記念物のコウノトリのふ化が確認されました。2005年に兵庫県で放鳥されて以来、最北での誕生です。

雨に打たれ、じっと巣にこもるコウノトリ。この巣の中にヒナもいるとみられています。
■白井希咲記者
「近隣住民によると5月6日、ヒナにエサをあげる様子が確認されたとのことです。」

上越市教育委員会によりますと、コウノトリのペアは4月2日から上越市吉川区の電柱で営巣が確認されていて、観察していた市民が5月6日になってエサを与えるようなしぐさに気付きました。動画を兵庫県豊岡市のコウノトリの郷公園に送り、担当者がヒナがふ化したと判断しました。

野生のコウノトリは1971年に絶滅し、佐渡のトキと同じように人工繁殖の末、2005年に豊岡市で放鳥されました。その後、野生下でも個体数を増やしていて、上越市はこれまでで最も北でのふ化になるということです。

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