「命をどういう風に守っていくか」津波で長男亡くした夫婦の絵本 加美町に13冊寄贈<宮城>

今年3月に完成した絵本には、勤務先の女川町で津波の犠牲となった長男の健太さん(当時25)との親子の思い出や津波の恐ろしさ、子供を失った親の悲しみ、そして命の大切さなどが込められている。

健太さんの両親、田村孝行さんと弘美さんが7日加美町役場を訪れ、5年の歳月をかけて完成させた絵本13冊を寄贈した。

今年2月に加美町で行われた夫婦の講演会が寄贈のきっかけだという。

田村孝行さん(63)

「まずは命をどういう風に守っていくか、そしてどういう風に生きていくかという事を考えてほ しいなと」

田村弘美さん(61)

「命の大切さ、命を守る事の大切さを感じてもらえればなと」

絵本は1000冊が作られ、書店での販売のほか、県内の学校などに寄贈される。

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