有人潜水船「奮闘者」が7回の深海潜水作業を遂行、最深は7735.9メートル―中国

中国の有人潜水船「奮闘者」が7回の深海潜水作業を遂行した。

深淵級海底原位置科学実験ステーション 中国科学院深海科学・工学研究所が5日、「当研究所の科学調査船『探索2号』の直近の14日間に及ぶ航行段階において、科学調査隊は5日の作業期間内に有人潜水船『奮闘者』による7回の深海潜水作業を遂行した。うち2回の作業水深は7700メートル以下で、最深7735.9メートルに到達した。その過程でさらに、水深7700メートル以下の深海で鯨骨生物群集システム進化の観測を行う深海着陸器の回収に成功した」と明らかにした。中国新聞網が伝えた。

今航行段階で回収に成功した深海設備は6種類。うち深淵級海底原位置科学実験ステーションの深淵海底滞在期間は115日にも達する。また国産全水深マルチビーム測量システムのアップグレード後の性能検証及び1カ所の海水採取作業を行った。今航行段階では多金属団塊サンプルを64点、岩石サンプルを4点、短柱状堆積物を63点、海水サンプルを270リットル採取した。

「探索2号」が「奮闘者」の水上支援母船として遠洋科学調査作業を行うのは今回が初めてで、安全で効果的な「母船・潜水船」共同作業により今航行段階の任務の順調な遂行を保証した。

「探索2号」は中国で初めて国産化水面・水中科学調査設備をフル配備する有人深海潜水船支援母船だ。全長は87.25メートル、型幅は18.8メートル、最高航行速度は14.2ノット、航続距離は1万5000カイリ以上、60人の科学調査隊員が60日間連続で海上作業を行える。今航行段階は4月22日に広東省広州市から出発し、5月5日に海南省三亜市に帰還する。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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