沼津市議の駐車場問題 土地の処分禁止を求める仮処分認められる 市は「裁判への影響は全くない」=静岡・沼津市

静岡県沼津市の市議が市の所有する土地を有料駐車場として貸し出していたとされる問題で、対象の土地を市側が勝手に売却などしないように沼津市議側が求めていた仮処分の申し立てが裁判所に認められたことが分かりました。

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<市議側の代理人弁護士>
「処分禁止の仮処分自体は、この裁判、正式裁判が決着はつくまで沼津市は、問題の2筆の土地について、売却をしたり、処分をしたりしてはいけませんという中身であります」

裁判では沼津市議会の山下富美子議員が自宅の敷地に隣接する沼津市の土地を月極駐車場として貸し出していたとして、10年間で得たおよそ200万円の返還を市から求められています。

5月7日の会見で仮処分が認められた意義について、山下市議の弁護士は保全される権利があり、保全する必要性があると裁判官が認めたことを示すもので、正式な裁判の今後を占う大きな意味があると述べました。

一方、沼津市側は「仮処分の決定は土地の所有権の争いにおいて、よくある一般的な手続きであり、今後の裁判への影響は全くないと考えております」とコメントしています。

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