白飯の上に5グラムの“ぼだっこ” インパクト大でSNSで話題 「ぼだっこ飯」ご賞味あれ 秋田・大仙市

大型連休中、秋田県大仙市の農産物直売所が多くの観光客でにぎわった。客のお目当ては総菜コーナーに並べられたある商品。「秋田の食文化が生んだ」ともいえるものがSNSで話題になっている。

JA秋田おばこが運営する大仙市の農産物直売所「しゅしゅえっとまるしぇ」。店内には新鮮な農産物はもちろん、それを使った総菜などが並ぶ。

おいしそうな総菜の中に、話題を呼んでいる総菜があるという。

塩辛い焼きザケ、秋田弁でいういわゆる「ぼだっこ」を使った、その名も「げきからぼだっこ飯」だ。

白いごはんの上には、小さな小さなぼだっこ。重さは5グラムしかない。

つややかに炊き上がった「サキホコレ」や「あきたこまち」に、控えめに添えられている。

ところが、このシンプルさが話題の理由だ。

SNSでは「思わずジャケ買いしたきょうの弁当!ガチです」「シャケのかけらだけが乗った弁当?」などのコメントが寄せられている。

多い時には1日に100個以上売れるんだとか。

「久しぶりにしょっぱいのが食べたくて買った。見た目はシンプルだけど…」と話す買い物客。

ゴールデンウィーク期間中は、SNSをきっかけに訪れた人の姿も見られた。

千葉から訪れた男女は「見たことない感じ。こんなちょんと乗っているだけとは思わなかった」と驚いた様子。「ぼだっこ」が「塩辛いサケ」だとわかると、「これだけでご飯いける感じなんですか?えー!やってみます」と話していた。

ところで、なぜ「ぼだっこ飯」が生まれたのだろうか。

しゅしゅえっとまるしぇ・藤田学店長:
「第1弾で岐阜県の農協のしょうゆフランクを使ったしょうゆフランク飯を作った。その第2弾として、自分たちのJA秋田おばこのコメを使って何かできないかと思い考案した」

手に取ってもらえる“インパクト”を。第1弾で販売した「しょうゆフランク飯」が人気を集めたことから、新商品として誕生したのが「げきからぼだっこ飯」だ。

ぼだっこの「塩辛さ」はもちろん、「コメのおいしさ」が人気を集める理由の一つのようだ。

しゅしゅえっとまるしぇ・藤田学店長:
「この辺りのコメしか食べたことがないが、日本一だと思っているのでぜひ食べてもらいたい。個人的には、ちょこっとほぐしてご飯をかっこんで…みたいなイメージ。総菜と合わせて楽しむのもいいかと思う」

話題の「げきからぼだっこ飯」。ぜひ一度味わってみてはいかがだろうか。

「しゅしゅえっとまるしぇ」の農産物直売所は、午前9時から午後6時まで営業している。平日は季節によって定休日があるので、お出かけの前に確認を。

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