【J1横浜M】水沼、ACLは「絶対に取りたいタイトル」 さらなる高みを見つめ

「絶対に取りたいタイトル」と闘志を燃やす水沼

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝は、横浜F・マリノスとアルアイン(アラブ首長国連邦)が激突する。第1戦は11日、マリノスのホーム横浜国際総合競技場で午後7時キックオフ。25日(日本時間26日午前1時)に敵地で行われる第2戦で決着する。クラブ史上初の栄冠に手を掛け、闘志は高ぶるばかり。MF水沼宏太(34)がファイナルへ向けて決意を語った。

 「まだ実感が湧いていない。やっとアジアを取れるところまできたという気持ちですごく楽しみ」。水沼は口元を緩めた。C大阪時代にルヴァン杯と天皇杯を制し、マリノスでもリーグ優勝を経験。「あと一つ、ACLだけ取れていない。自分のサッカー人生において大きなことだし、絶対に取りたいタイトル」

 体力と神経をすり減らす過密日程にも、「強いチームしか経験できないことで、幸せ。日本にはこういうチームがあるとアジアの人にも知ってもらいたい」とポジティブだ。アジアのチームは一瞬の隙を逃してくれないと指摘し、「反省を踏まえながら、どの相手でも自分たちを体現して勝ちたいという粘り強さや諦めない気持ちとか、必死にもがいてここまで来られた」と力を込める。

 ACL制覇がクラブに何をもたらすか。水沼は「クラブとしてもファン・サポーターとしても、自分たちが目指すところはこんなところじゃ駄目という意識が付くと思う。日本を代表するクラブなんだ、自分たちは横浜F・マリノスなんだという意識の高さが生まれると思う」とさらなる高みを見つめた。

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