【F1】アストンマーティンの〝ストロール解雇&サインツ加入〟をヒル氏予想「スペイン人で構成」

立場が危うくなってきた?ランス・ストロール(ロイター=USA TODAY Sports)

F1アストンマーティンのランス・ストロール(25)の去就を巡って、レジェンドのデーモン・ヒル氏(63)が衝撃的な見通しを示した。

オーナーを務める父ローレンス氏の後ろ盾もあって、アストンマーティンで正ドライバーを務めるストロール。以前は一定の成績を残していたが、今季は開幕から低空飛行が続くばかりか、4月の中国GPではダニエル・リカルド(RB)に対して凡ミス追突&逆ギレ騒動を起こして批判が相次いでいる。

そうした中で迎えたマイアミGPでは、またも散々の結果に。4日(日本時間5日)のスプリントでは数台が絡む接触を誘引してリタイア。5日(同6日)の決勝では、17位と見せ場なしに終わった上に10秒のタイムペナルティーまで科される始末だ。

マシンの性能面では上位に食い込む位置にいるアストンマーティンで繰り返されるストロールの低迷に、更迭の機運が急上昇。そうした中、世界王者の経験があるご意見番のヒル氏はストロールの電撃解雇を予想した。

フランスメディア「フランスレーシング」は「ヒルは、来季にフェルナンド・アロンソと並んでプレーするドライバーを想像している。チームは真新しい工場を建設し、次期エンジンメーカーとしてホンダを迎えることで、規則が変更される2026年の将来を確保した」と報じた。ストロールは既定路線の契約延長がされることはなく、チームは新たなドライバーを探しているというわけだ。

同メディアによると、ヒル氏は「アストンマーティンのチームは、すべてスペイン人で構成されると予測している」と指摘。現在F1でドライバーを務めるのはアロンソに加えて、今季限りでフェラーリを退団するカルロス・サインツのみ。つまり、アロンソとサインツというスペインコンビが誕生すると予想したのだ。

「ヒルはストロールが苦戦を続ける中、サインツにとってアストンマーティンが選択肢になる可能性があると信じている。ストロールの代わりにサインツが入るだろうと考えていた」と同メディアはヒル氏の見解を伝えた。

アストンマーティンを巡っては、26年からホンダが参戦する背景もあって、RBの角田裕毅が移籍する際の有力候補とみられている。ストロールの動向も併せて、今後の行方に注目が集まる。

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