“三笘薫にはない武器”で二桁ゴールなるか。サンフレッチェ広島をグッと引き上げるキーマンは...

サンフレッチェ広島のFW満田誠は昨季から「11番」でプレーしている。この背番号を背負う覚悟を訊くと、彼は真剣な表情で答えた。

「複数のポジションをやっているのでゴールに特化するのは難しいですが、チームの勝利の象徴というか、どこを任されてもMVPを獲れるぐらいの活躍をしないといけないなと。そういう覚悟があります」

ボランチなどを担当するようになってからも、ゴールへの意識は相変わらず高い。

「毎試合ゴールは狙っていて、そこが自分の評価されるポイントだと考えています。ルーキーイヤーの9ゴール(J1リーグ)を超えたいです。となると、やっぱり二桁ですかね」

チームが負けない雰囲気を作るうえで「3年前の川崎フロンターレが理想」という満田が当時の三笘薫のような存在になれれば、広島をグッと引き上げるキーマンになるだろう。そんな満田がこだわりたいひとつがセットプレーだ。

「蹴る機会が多いので大事にしたいです。正直、セットプレーは止めようがないじゃないですか。相手に邪魔されないし。だから、コーナーキックやフリーキックからゴールを奪いたいです。それは三笘選手もできないと思うので、シュートには自信があるから、ゴールとアシストで自分が突き抜けられれば広島は優勝に近づけると思います」

満田の覚醒が待たれる。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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