大谷翔平 妻・真美子さんが水原の詐欺事件後に義母へ漏らしていた「不安」

(写真:AP/アフロ)

「まだシーズン始まって間もないので本当にキツくなるのはこれからかなと思います。生活のリズムとか徐々にできていると思うので、もっと慣れてくれば、またやりやすかったりするのかなと思います」

5月3日(日本時間)、ドジャースの大谷翔平選手(29)は本拠地ドジャー・スタジアムで行われたチャリティイベント「ブルーダイヤモンド・ガラ」に妻・真美子さん(27)と出席。新婚生活を笑顔で語った大谷と真美子さんの左手薬指には結婚指輪が輝いていた。

7日には3試合連続となる11号ホームランを放った絶好調の大谷。“愛の力”が発揮されているようだ。

「夫婦円満なのは、真美子さんと義母・加代子さんの絆が“水原事件”を機に深まっていることも大きいようです」(スポーツ紙記者)

今年は5月12日となる母の日はメジャーリーグでは毎年、関連のイベントが行われている。

「昨年の『MLB』公式インスタグラムでは、4歳の大谷選手と母・加代子さんのツーショットが投稿され、反響を呼びました。その日の試合は大谷選手も母の日をイメージしたピンクの手袋と肘当て、スパイクのひもを着用し打席に立っていました」(前出・スポーツ紙記者)

大谷の結婚発表は2月29日だった。その2週間後、3月15日からの韓国遠征時に妻・真美子さんを初めてお披露目したのだが――。

「その直後、水原一平容疑者が違法賭博でドジャースを解雇されました。翌日、観客席には全力で応援する大谷選手の両親と真美子さんの姿が目撃されています。もっとも信頼していた“親友”に裏切られた大谷選手を今後、どう支えたらいいのか。真美子さんは加代子さんに助言を求めたと聞きました」(前出・スポーツ紙記者)

水原容疑者の銀行詐欺事件を機に真美子さんは遠く離れた義母に定期的に連絡するようになったという。在米ジャーナリストは言う。

「真美子さんは水原容疑者が突然いなくなり、“米国でひとりで彼をサポートできる自信がない”といった不安をふと漏らしたそうです。それに対して加代子さんは“あなたなら絶対大丈夫”などと励ましたうえで、改めて“大谷家の教え”を伝えたといいます」

加代子さんが話した“大谷家の家訓”は主に五訓あるという。大谷家の知人は言う。

「もともとバドミントン選手だった加代子さんは職場結婚でした。新入社員のときにチアガールをして、野球部に所属していた夫の徹さんと出会ったのです。そのため、まずアスリートの妻として、夫の試合はできる限り現地で応援することが肝心だと考えているそうです」

二訓目は「おはよう」「おやすみ」といった挨拶を欠かさないこと。

徹さんは『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』(扶桑社)のインタビューのなかでこう語っていた。

《(家庭内のルールは)ごくごく普通。私たち親が『おはようございます』『お休みなさい』を言う。あるいは、自分が食べたものは自分で片づける。そんなごく当たり前の普通のことを親が率先してやれば、その姿を子供たちは見て自然とやるようになるのかなあとは思っていました》

■真美子さんの実母も食育にこだわりが

三訓目は夫婦げんかについて。前出の大谷家の知人は言う。

「大谷家では『子供の前では絶対に夫婦げんかをしないこと』を夫婦の決め事にしていたそうです。“けんかをしても、翌日に持ち越さない”ようにしていたと。アスリートはその日の精神状態が直接、結果に結びつきますからね。真美子さんもすぐ納得できたはずです」

四訓目は「家族の基盤はリビングにある」という考え方だ。先の『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』の中で、加代子さんはこうも語っていた。

《我が家は玄関からリビングを通らなければ自分の部屋に行けないので、いつも家族が見えるところにいました。みんな、ここでご飯を食べて、ここで勉強して、ソファに移動してテレビを見て、そして寝る感じでした》
《翔平もそう。いつもソファにいて寝転びながらボールを天井にぶつけないように投げて捕ったり》

真美子さんの知人は言う。

「ふだんから“運気が上がる”よう、昨年から大谷選手と一緒に住み始めた自宅のリビングには、まつぼっくりを置くようになりました。《家族の中心はリビング》とする翔平選手のお母さんからの影響もあったのだと思います」

そして最後の五訓目が、大谷家の“食育”についてだ。3年前のインタビューで大谷は自炊生活についてこう語っていた。

《ブルーノってわかります? 何でも作れる感じのホットプレートなんですけど、それでいろいろと作っていました。魚介類が冷蔵庫にあれこれと入っていたので、パエリアとか》(『Number』’21年2月18日号)

前出の大谷家の知人によれば、大谷家の食卓にはホットプレートが頻繁に登場していたという。

「食が細かった幼少期の大谷選手のために、加代子さんは“なんとか楽しく食べられる雰囲気をつくろう”と苦心していました。それで思いついたのが、ホットプレート料理。週末は家族そろってホットプレートを囲むことで会話も弾み、知らず知らずのうちに、小食な大谷選手もたくさん食べられるようになったといいます」

真美子さんも大谷家の考え方に共鳴していたようだ。

「彼女は大学のバスケットボール部時代からみんなでワイワイ食事をする機会が多く、ホットプレートでの料理に慣れ親しんでいます。実業団時代の合宿での食事で、大皿料理やバイキングのときには彼女は後輩の分まで率先して取り分けていましたね。後輩から親しまれていたのもそんな気さくな面があったからだと思います」(前出・真美子さんの知人)

真美子さんの実母も、食育にこだわっていたという。

「彼女のお兄さんは幼いころからラグビーをしており、体を大きくするため、太りやすい献立が多かったそうです。そのため高身長の彼女向けに、お母さんは高タンパクでカルシウム豊富なメニューを心がけていました。そんな家庭で育った真美子さんでしたから、加代子さんから教わったレシピやアドバイスも最大限生かしていると思います。

真美子さんは大谷選手を食事でもサポートするため、現在アスリートフードマイスター取得を目指し、料理の研究を続けています。最近、大谷選手はスイーツにハマり中。高校時代からチョコバナナクレープが大好物と聞いた彼女は、ホットプレートで作れる、そば粉を用いたグルテンフリーのガレットスイーツを考案しているそうです」(前出・真美子さんの知人)

大谷家の“ホットな絆”は笑顔の食卓で継承されていく――。

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