急激な円安にビビったiPhone 15購入は正しかったのか?

by 小口 覺

カンフーには広く「訓練を積み重ねる」といった意味があります。「老師オグチの家電カンフー」は、ライターの小口覺が家電をネタに、角度を変えてさらに突き詰めて考えてみるコーナーです

円安にビビって購入したiPhone 15

去る4月26日、円安が加速し1ドル158円台に突入。「こりゃあ、Apple製品も値上げになるかもしれんねぇ」という声を聞いて、焦った私はApple Storeオンラインにて、iPhone 15をポチったのでした。これまで使っていたのがiPhone 12で、ストレージ(128GB)もカツカツだったこともあったし、この日は誕生日だったんで自分へのプレゼントと言い訳もして。新しいiPhoneは快適ですな。

しかしその翌週、日銀が介入したのでしょうか、ドル円相場は4円以上円高に動き153円台にまで戻ります。「ケンカはビビったほうが負け」と言いますが、この衝動買いの判断は正しかったのでしょうか? 後の検証のために記録しておこうと思います。

ゴールデンウィーク直前に、一気に円安が加速!(チャートはGoogle Financeより)

購入したのはiPhone 15(256GB)、価格は13万9,800円。発表・発売は昨年(2023年)の9月で、この時も値付けに対して「高い」という感想が多かった記憶があります。当時は1ドル140円台と、すでに円安傾向が進んでいた時期です。

まずは、iPhone 15の日米の販売価格から、レートを割り出してみました。

かなり円安換算に思えますが、米国価格が税別に対して日本価格は税込(消費税10%)のため、これを補正したレートを計算し直します。

発売当時としてはかなり適正なレートで、今の相場からするとお得感すらありますね。仮にドル158円で値上げをしたとすれば、日本での税込価格は次のようになります(10円以下切り捨て)。

さらにストレージ容量が大きいほどレート的に割安になっていることと、値付けのトンマナを考慮した価格は次の通り。

あくまでも勝手なシミュレーションですが、概ね現在の価格から1.5万円〜2万円の値上げです。iPhone 15の値上げはなくとも、次に発売されるiPhone 16が、このぐらいの値付けになるかも。いずれにせよ、この先しばらくの間はiPhoneの価格が昨年以前のレベルに戻ることはない気がしますが、どうなんでしょうね。為替が先読みできるのなら、iPhoneの価格をチマチマと計算しないで、FXで儲けますけどね。

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