楽しく野球、福島からプロの夢 ジャイアンツアカデミー開講

開講式に臨む子どもたち=7日午後、福島市・十六沼公園体育館

 福島市の十六沼公園で7日に開講式が行われた少年野球教室「BAFジャイアンツアカデミー」の福島スクール。東北初開講の教室では、読売巨人軍の指導プログラム「ジャイアンツメソッド」を基にした練習が本格的にスタートする。子どもたちは専門的な指導を通じて「将来はプロ野球選手を目指す」と、夢の実現へ目を輝かせた。

 「練習で難しくてできないことがあっても、最後まで諦めずに挑戦したい」。入会生の菅野泰瑶(たいよう)さん(11)=醸芳小6年=は決意を語る。小学4年で野球を始めると次第に野球にのめり込むようになり、地元のスポーツ少年団で練習に励む日々だ。大谷翔平選手や巨人の岡本和真選手に憧れており、夢はプロ野球選手。教室では野球の基礎技術に加えて「けがをしないで長く続けられるようになりたい」と、将来を見据えて学ぶつもりだ。

 福島スクールでは5歳~小学6年生の計20人が毎週火曜日、年40回程度の練習に臨む。雨天で初日の練習は中止となったが、来週からは幼児から小学5.6年生まで年代別に四つのコースで練習が始まる。年代や成長に合わせたメニューが組まれるのが特徴だ。

 スクールに参加する福島市の中村慶佑(きょうすけ)さん(6)は「打撃が上手になりたい」と希望に胸を膨らませる。参加したのは、かつてプロ野球選手を夢見ていた父英猛さん(43)からの勧めがきっかけ。英猛さんは「野球を通して多くのことを経験し、いい仲間ができた。息子にも野球を好きになるきっかけになってほしい」と目を細める。

 教室では、巨人の野球教室「ジャイアンツアカデミー」で研修を積んだコーチ陣が年間を通じて指導に当たる。主に小学1.2年生を担当する降矢啓祐さん(27)=郡山市出身=は「楽しみつつもしっかりと基礎を教え、どれだけ子どもたちが楽しく野球に取り組めるようになるかを目標にしたい」と意気込みながら、夢を語る。「福島から第2の大谷翔平を出したい」

 開講式では木幡浩福島市長が「野球の聖地で学び盛り上げてほしい」、五阿弥宏安福島中央テレビ会長が「野球の楽しさを知ってもらいたい」とあいさつし、ジャイアンツアカデミーの元木大介校長が「野球を学んで、野球を楽しんでください」とメッセージを寄せた。福島民友新聞社から菊池克彦常務が出席した。

 福島、郡山校で生徒募集

 BAFはスクール生を募集している。福島、郡山にスクールがあり、対象は5歳児~小学6年生。詳細はBAFジャイアンツアカデミーのホームページ(https://www.ba-fukushima.com/join/)へ。

© 福島民友新聞株式会社