エムバペが2戦連続不発のPSGがベスト4敗退 指揮官「サッカーは時に不公平だ」

不発に終わったエムバペ(ロイター)

欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦(7日=日本時間8日)で、パリ・サンジェルマン(PSG、フランス)は本拠地でドルトムント(ドイツ)に0―1で敗れて2戦合計0―2となり、2019―20年シーズン以来4季ぶりのファイナル進出を逃した。

PSGは31本のシュートを放つも、後半41分にフランス代表FWキリアン・エムバペのボレーシュートがクロスバーに阻まれたように、計4度バーやポストにはじかれて最後までゴールネットを揺らせなかった。英「BBC」によると、0―1で敗れた第2戦と合わせて計44本のシュートを浴びせながらも無得点は03―04年以降は初という。

2戦連続で無得点のエムバぺはぼうぜんとピッチに立ち尽くし、イレブンも肩を落とした。PSGのルイス・エンリケ監督は「一番の感情は悲しみだ。それ以外の言い方はできない。チームは全力を出し尽くした」とし「サッカーは時に不公平だ。しかし勝つためには枠に当てることではなくゴールを決めなければならない」と語った。

フランスメディア「パリジャン」は「エムバペは期待外れ」と報じ、元イングランド代表DFリオ・ファーディナント氏は「TNTスポーツ」で「これはエムバぺにとっては珍しいことだ」とし「ドルトムントを称賛すべきだ。エムバぺに1対1を許すことはなかった」と指摘。今季限りで退団確実なエムバぺはチーム初の欧州制覇を置き土産にできなかった。

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