元ベンガルズWRタイラー・ボイドがタイタンズと1年契約へ

シンシナティ・ベンガルズのタイラー・ボイド【AP Photo/Jeff Dean】

長期にわたってフリーエージェント(FA)だったタイラー・ボイドが新天地を見つけた。ボイドは南に旅立つために荷物をまとめている。

現地7日(火)、かつてシンシナティ・ベンガルズに所属していたワイドレシーバー(WR)のボイドがテネシー・タイタンズと1年最大450万ドル(約6億9,665万円)の契約を結ぶと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話をもとに報じた。

第一報を伝えたのは『ESPN』だ。

ボイドのベンガルズにおけるキャリアは、重要な場面で柄にもなく落球を繰り返すなど、苦しい最終シーズンを過ごしたのちに不本意な形で幕を閉じた。8年(2016年~2023年)にわたって、ピッツバーグ大学出身のボイドは2023年を除いて安定したパスキャッチャーであることを証明し、通算でターゲット753回、キャッチ513回、6,000レシーブヤード、タッチダウン31回を記録したものの、その期間は暗い結末を迎えている。

WRティー・ヒギンズ(今年、フランチャイズタグをつけられている)やWRジャマール・チェイスが大型契約の締結を控えている――さらに、クオーターバック(QB)ジョー・バロウの大型契約が始まる――中で、ベンガルズは長期的な財務上の存続性を優先してボイドを手放さなければならない可能性が高いことを理解していた。ボイドが2017年以降で最悪のシーズンを送ったという事実に加え、決断も単純なものであったことから、ボイドはキャリアで初めて他で仕事を探すことになった。

今オフシーズン、タイタンズはレシーバーの獲得に積極的で、ジャクソンビル・ジャガーズに所属していたカルビン・リドリーと契約したり、ジャクアン・ジャクソンをドラフトで指名したりといった動きでデプスチャートの強化を試みてきた。今度は29歳のボイドを安価で獲得することで、その能力を活用しようとしている。

ボイドはディアンドレ・ホプキンスや若きスター選手であるトレイロン・バークス、前述のリドリーとジャクソン、さらにはニック・ウェストブルックやカイル・フィリップスを擁するグループに加わる予定だ。有能なパスキャッチャーをそろえるのに苦戦した1年後、ブライアン・キャラハンHC(ヘッドコーチ)の下で新時代を迎えようとしているタイタンズはあらゆる手段を尽くしている。

「タイタン・アップ」

【RA】

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