「人柄ならぬ猫柄がわかりますね」 4匹の愛猫の遊び方 違いがわかる漫画に共感の声が殺到

漫画のワンシーン【画像提供:AKR(@bou128)さん】

猫の性格はさまざま。多頭飼育していると、好きなものや、家での過ごし方にも個性があることに気づくでしょう。X(ツイッター)では、愛猫4匹の遊び方を描いた漫画に注目が集まっています。それぞれ違いはあるけれど、どの子も愛おしく、多くの人が夢中に。漫画の作者で、飼い主のAKR(@bou128)さんに詳しいお話を伺いました。

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愛猫とおもちゃで遊んでみてわかったそれぞれの個性

黒猫の「ろん」くん、黒ハチワレの「まめ」ちゃんとその娘で三毛猫の「みたらし」ちゃん、キジトラの「しんば」くんとの幸せいっぱいの日常を、自身のXやインスタグラムのアカウント(akr_neko_photo)で公開しているAKRさん。個性豊かでかわいらしい4匹を描いた漫画も大人気で、6月26日(水)には単行本「黒猫ろんと暮らしたら」の最新刊が発売される予定です。

猫たちのかわいい仕草や“あるある”を描いた漫画は毎回、大反響を呼んでいます。最近、注目を集めたのは、愛猫4匹の遊び方の違いを描いた漫画。同じおもちゃを使って、一匹ずつ同じように遊んであげると、猫によって性格の違いが出ることに気づきました。

AKRさんが猫たちに差し出したのは、棒の先に丸い球とカラフルでひらひらしたセロハンがついたおもちゃです。小刻みに動かして、猫たちの興味を引きます。

すると、みたらしちゃんは「ひたすらおもちゃの本体を狙う理想の遊び方」を披露。どうやら、みたらしちゃんの目にはひらひら動くセロファンしか映っていないようで、おもちゃの先をバシバシと叩いています。

そんなみたらしちゃんの実母・まめちゃんは、おもちゃではなくAKRさんの手元が気になる様子。「おもちゃを動かしている手元を狙う、野性的な知能あふれる狩り」のような遊び方をするようです。もはやおもちゃは眼中になく、「仕留めろ!」といわんばかりにおもちゃを動かすAKRさんの手をとらえようとします。

ろんくんとしんばくんの遊び方にもそれぞれ違いがあるものの、みたらしちゃんやまめちゃんと比べるとやや控えめです。おもちゃを動かすAKRさんにけがをさせまいとする気遣いがあり、その違いにもほっこりしてしまいます。

「猫の性格によっておもちゃの遊び方が全然違うのでいつも感心する」とのコメントが添えられた漫画には、4.3万件の“いいね”が。リプライ(返信)には「まめさんの容赦のなさが好き」「みんな真剣なので良し」「人柄ならぬ猫柄がわかりますね」「みんな違って、みんないい……ですね」「みんなそれぞれに賢いのがよくわかる」などの声が寄せられています。

“家族”が増えるたびに気づいた性格の違い

AKRさんに、4匹の猫たちについてお話を伺いました。

Q. 猫たちと暮らし始めたのはいつ頃でしょうか?
「4匹の中で一番長く一緒に暮らしているのがろんで、まめとみたらしは一昨年、保護しました。しんばは昨年保護したばかりです」

Q. 猫たちの性格の違いに気づいたきっかけは?
「もともと、ろんしかいなかった頃から、『この子は私にけがをさせないよう、かなり気をつけてくれているなあ』と思っていました。それからまめやみたらしが来て、彼女たちと遊ぶようになってから、今までまったくなかった手のけがが増えて……。『ろんが特殊だったのか』と思っていたところで、今度はしんばを保護し『あれ? この子はけがさせないよう気遣ってくれてるぞ……?』と。いろんなタイプがいることに気づき、『個性があってかわいいな』と思いました」

Q. ほかに遊んでいるときに見られる違いは?
「まめとみたらしは無限に遊びます。飽きることを知らないようです。ろんとしんばは、ある程度の時間遊ぶと飽きますね」

後日、AKRさんは届いたリプライから驚きの事実に気づいたそうです。それは、まめちゃんと同じく手元を狙うタイプの子が多いこと。「お互い絆創膏握りしめて強く生きていきましょうね……」とメッセージを送っています。

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