<AXPONA>Bricasti Designの新SACDトランスポート初登場。マジコやクレルなど人気ブランドも注目展示

北米最大規模のオーディオショウ、AXPONA(アクスポナ)。レポートの最後は、気になったブースのフォトレポートを中心にお届けしよう。ミュンヘン・ハイエンドに比べれば、いわゆる「ワールドプレミア」の製品はそれほど多くはないが、ラックスマンのフォノイコライザー「E-07」やDS AUDIOの光カートリッジのエントリーシリーズ「DS-E3」(カートリッジ&フォノイコライザー)を筆頭に、いくつか注目の製品も登場した。

フォノEQ「E-07」を初お披露目したラックスマンのブース

Bricasti Design(ブリキャスティ・デザイン)からはSACDトランスポート「M19」が初登場。ブリキャスティは、もともとスタジオ向けのリヴァーブなどで有名な会社だが、特にDSDなどDAコンバーターに独自の技術を持つことでオーディオファンからも注目されている。「M19」はDACを搭載しないトランスポートとすることで、同社のDACとの組み合わせを改めて提案できる可能性が広がる。

ブリキャスティ・デザインのSACDトランスポート「M19」

スピーカー設計のカリスマとして名高いアンドリュー・ジョーンズ氏が手がけるMoFi Electronicsの「SourcePoint 888」や、ミュンヘンでのお披露目と発表されていたが一足早くアクスポナで公開されたアヴァンギャルドの「Mezzo G3」などは、国内展開への期待も高まる。

先行で披露された赤いホーンも鮮やかなアヴァンギャルド「Mezzo G3」
一番右がMoFiの「SourcePoint 888」。同じ代理店でPIEGAやWHARFDALEも扱っている

GAUDER AKUSTIKはドイツのスピーカーブランド。記者は昨年に学芸大学の「ホーム商会」で試聴したこともあるが印象深かったことを覚えている。トランスローターのアナログプレーヤーと、SOULUTIONの300番台アンプを組み合わせて鳴らすダイアー・ストレイツのレコードは、今回も非常に艶やかなサウンドを奏でていた。色気とエネルギーは文字通り美味絶品で、音を味わう楽しみの深さを改めて思い起こさせてくれた。

GAUDER AKUSTIKの「Cepello 100」をメインに据えたブース

そのほか日本のメーカーからはフルテックも出展。アメリカ代理店のブースの中の展開だが、ミュンヘン・ハイエンド同様に電源タップやケーブルといった完成品はもちろん、パーツ類も積極的に展示。またエイム電子はすでにHDMIケーブルなどアメリカのホームシアターの市場では一定の需要があるというがLANケーブルやUSBケーブルなど、ハイエンドオーディオの市場開拓にも意欲を燃やしている。

フルテックは、完成品はもちろんパーツのさらなる普及にも力を入れる
ハイエンドオーディオ市場の開拓にも意欲を燃やすAIM

そのほか注目ブランドのブースや面白かったアイテムなどをフォトレポートにて紹介していこう。

毎度「不思議な形」のスピーカーで会場を沸かせAries Cerat。ホーンスピーカーAuroraのホワイトバージョンを展示
ラトビアのスピーカーブランドARETAIからはフロア型スピーカー「200F」が登場

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