「防御率0.63」日本ハム・金村尚真が今季初先発 1カ月ぶり先発のソフトバンク・石川柊太と投げ合い

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リリーフで10戦1失点の2年目右腕

各チームが30試合前後を消化したプロ野球。順位の話をするにはまだまだ気が早いが、パ・リーグではソフトバンクと日本ハムによる首位攻防戦が注目を集めている。

快調に飛ばすソフトバンクの独走を阻止するためにも、日本ハムとしては直接対決で食らいついて行きたいところ。3連戦の3試合目となる8日、新庄剛志監督が重要な一戦の先発マウンドを託したのが2年目・金村尚真だ。

岡山学芸館高から富士大を経て、2022年のドラフト2位で入団した2年目右腕。ルーキーイヤーから開幕ローテーション入りを果たし、4月9日には早々とプロ初勝利を掴んだが、以降は故障で戦線離脱。1年目は4試合の登板で終えた。

それでも2勝1敗と勝ち越してみせ、防御率は1.80の好成績。今季はリリーフとして開幕一軍メンバーに入ると、ここまで10試合の登板で1勝0敗6ホールド、防御率0.63という快投を続けていた。

公式戦の先発登板は昨年9月22日の楽天戦以来となるが、直近も4月23日の楽天戦では2回・27球を投げ、前回登板の5月1日・西武戦では3回・38球を投じるなど一軍にいながら先発に向けたテストも進めていた。

今季11試合目の初先発で一発回答となるか、まっさらなマウンドで背番号24が躍動する姿に期待したい。

4月5日以来の先発となる石川

一方のソフトバンクは11年目の石川柊太が先発。こちらも登板自体は5月1日・楽天戦以来で同じく中6日となるが、直近は日程の都合もあってリリーフに回っており、先発登板は4月5日の楽天戦以来となる。

今季は5試合に登板して先発は1試合。ここまで1勝0敗、防御率1.38という好成績だが、4月16日の日本ハム戦では3点ビハインドの8回から登板して1回1失点。四球から手痛い失点を喫した。

昨季は8月にノーヒットノーランの偉業を達成しながら、年間通してみると4勝8敗と悔しい成績。2020年にはパ・リーグ最多勝と最高勝率の二冠に輝くも以降のシーズンはすべて黒星が先行してしまっている。

今季こそ勝ち越し、そして4年ぶりの2ケタ勝利を目指して。好調なチームにさらなる勢いをもたらすような投球ができるだろうか。

【セ・リーグ】
DeNA・石田健大-ヤクルト・吉村貢司郎(横浜)
中日・小笠原慎之介-巨人・堀田賢慎(バンテリンドーム)
阪神・大竹耕太郎-広島・大瀬良大地(甲子園)

【パ・リーグ】
楽天・藤井聖-オリックス・宮城大弥(秋田)



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