PTA活動「仕事との両立が負担」約76%…役員経験者

PTA活動の課題ならびに効率化したい活動に関する意識調査結果

リネットジャパンリサイクルは2024年4月23日、PTA役員経験者550名を対象に実施した、PTA活動の課題と効率化したい活動に関する意識調査の結果を公表した。約76%が「仕事との両立」「平日学校へ行くこと」「対面での打合せ」に負担を感じていることが明らかになった。

リネットジャパンリサイクルは、不用なパソコンリサイクルと寄付を組みあわせた「スマイル・エコ・プログラム」を展開し、寄付活動を通して小中学校を中心に教育環境維持、向上支援に取り組んでいる。2024年3月から4月、小・中学校のPTA役員を経験したことがある30~59歳の男女550名を対象に、ジャストシステムが提供するアンケートツール「Fastask」を用いてPTA活動に関するアンケートを実施した。

PTA活動でもっとも負担に感じることについて尋ねたところ、「仕事との両立」「平日学校へ行くこと」「対面での打合せ」が全体の約76%を占めた。内閣府の2022年度版「男女共同参画白書」によると、共働き世帯は全世帯の約70%を占めており、PTA活動は仕事との両立が難しいという実態が明らかになった。

PTAの係の中で今後も廃止せず、続けたいと思える係についての質問では、子供たちの安心、安全のための「登校見守り委員」22%や、教育環境向上「ベルマーク委員」13%という結果となった。

ベルマークの係になった場合、効率化したい作業について尋ねると、68.9%がベルマーク集めから分類と点数集計を効率化したいという結果となった。収集した際に、企業ごとに分類してから点数を集計していく手作業は、一連の作業に労力が掛かるので、学校に集合してから集計までを省力化したいと考えていることがうかがえる。

子供の通う小・中学校でのPTA活動の中でベルマーク収集・集計活動を行う際に、ネットを活用して効率的に点数化できたら使用してみたいか尋ねたところ、52.6%がネットを活用した点数化を希望していることが明らかになった。

リネットジャパンリサイクルは今回の結果について、「PTA廃止」の前に、学校・保護者・地域が力をあわせて、子供たちの教育環境を支えるために改善できることはないかと考えていることが浮き彫りになっており、PTA活動の中で続けたい係もある一方、それを阻む仕事との両立といった課題に対し、新たな仕組みを導入することで、令和の時代にふさわしいPTA活動継続が実現すると所見を述べた。

いろは

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