「いい思い出ではない」薄氷の1年前 西村優菜はより上位を目指して

昨年は重圧の中で迎えた大会(撮影/石井操)

◇米国女子◇コグニザント ファウンダーズカップ 事前(7日)◇アッパーモントクレアCC (ニュージャージー州)◇6536yd(パー72)

1年前の記憶は「いい思い出ではない」。昨年、西村優菜はQスクール(予選会)上がりで試合数が限られていた。この大会終了後にはシーズン最初のリシャッフルがあり、年間ポイントランキング80位以内を目指し、77位で出場。大会31位となって、薄氷の思いで中盤戦の出場権を手にした。

シード選手の今季は現在ポイントランク45位。「記憶に残っている1試合ではあるし、今年は違う気持ちで帰ってきた。そういうところでいいプレーができたら」と、当然昨年以上の成績を狙う。心配なのは、前週予選落ちした国内メジャー「サロンパスカップ」から乱れ始めたショット。「すごく荒れてしまって、今日回っている時もひどかった。ちょっと探り探りな感じ」と慎重だ。

開幕までに時差ぼけは直したい(撮影/石井操)

ターゲットを遮るようにせり出す木が視界に入り、フェアウェイの幅は狭めとあって「不安ではある」とこぼす。「コースは結構難しいけど、去年よりグリーンが軟らかいのでちょっと戦いやすい。天候次第だけどスコアは出るんじゃないかな」。初日までにしっかり調整するしかない。

米国時間で月曜昼頃に現地入りし、時差ぼけとも戦う。米ツアーを主戦場にして2年目。日本に戻った時に沸き上がる感情は変わらないが、渡米してアメリカの空気を吸うと「戻ってきたという感じが正しいかも」という気分になる。表情と言葉に、頼もしさは増している。(ニュージャージー州クリフトン/石井操)

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