【J1リーグ2024】第12節ベストイレブン&ハイライトまとめ

写真:Getty Images

2024明治安田J1リーグ第12節の10試合が5月6日に開催された。

前節首位へと返り咲いた町田ゼルビア(現1位)は、京都サンガ(現18位)を相手に3-0と完勝。FWオ・セフンやFWナ・サンホといった好調攻撃陣のゴールで改めて強さを示した。

敗れた京都と同様下位に苦しむ湘南ベルマーレ(現17位)は、同じく未勝利が続いているサガン鳥栖(現19位)と対戦。先制されながらも後半に逆転に成功し10試合ぶりの白星を手にした(2-1)。

また、東京ヴェルディ(現10位)とジュビロ磐田(現13位)の注目の昇格組対決は、後半アディショナルタイムに東京Vが劇的な勝ち越しゴールを挙げて今季初の連勝を果たしている(3-2)。

ここでは、そんなJ1第12節で活躍した選手たちをベストイレブン形式で紹介していく。


早川友基 写真:Getty Images

GK:早川友基(鹿島アントラーズ)

3連勝を狙い柏レイソル(現14位)の本拠地へと乗り込んだ第12節の鹿島アントラーズ(現3位)。開始早々に先制点を得る展開ながら危険なシーンも多く作られた今節の試合で、GK早川友基の活躍が光った。エリア内でも冷静に相手との距離を詰めてのセービングや、近距離で放たれたヘディングシュートにも好反応を見せるなどゴールを死守。1失点こそあったが、チームに勝利を呼び込む働きを見せた(2-1)。


菊池流帆 写真:Getty Images

DF:菊池流帆(ヴィッセル神戸)

首位町田ゼルビアを追うヴィッセル神戸(現2位)は、第12節でアルビレックス新潟(現16位)と対戦。前半から2点のリードを奪い一時1点差に詰め寄られるも追加点を挙げて逃げ切り2連勝を果たした(3-2)。この試合で今季初先発となったDF菊池流帆が攻撃面で躍動。2点目の場面でダイビングヘッドからゴールに絡み、さらに後半にはエリア内へ持ち運びクロスからオウンゴールを誘発するなどゴールに直結する働きで勝利に大きく貢献した。


昌子源 写真:Getty Images

DF:昌子源(町田ゼルビア)

前節で首位へと返り咲いた町田ゼルビアは京都サンガと対戦。3-0と完勝で今季2度目の連勝を果たした。2試合連続の無失点勝利となった今節、DF昌子源は流石の安定感を見せた。序盤に遠目から強烈なシュートを放ち意気込みを見せると、相手との間合いを図り突破を許さないベテランらしさを感じさせる守備を披露した。


畑大雅 写真:Getty Images

DF:畑大雅(湘南ベルマーレ)

第2節の京都サンガ戦以降、勝ち点3が遠い湘南ベルマーレ。第12節は直近3試合未勝利で下位に沈むサガン鳥栖と対戦し2-1と接戦を制して10試合ぶりの勝利を収めた。2試合連続でスタメン出場を果たしたDF畑大雅はこの試合、前から連動したプレスでボールを奪いチャンスメイクを図るなど攻撃面で存在感を発揮。スルーパスで逆転ゴールの起点にもなるなど、チームに白星をもたらす原動力となった。


稲垣祥 写真:Getty Images

MF:稲垣祥(名古屋グランパス)

今季未だ無敗を誇るサンフレッチェ広島(現6位)のホームへ乗り込んだ第12節の名古屋グランパス(現7位)。序盤に先制点を奪う理想的な展開の中、古巣相手にMF稲垣祥が躍動した。積極的にエリア内へと顔を出し、山なりのクロスを頭で合わせて追加点をもたらす。守備面でもセカンドボールに対して鋭い反応を見せ攻撃の芽を摘むなど攻守両面で存在感を示した(3-2)。

柴戸海 写真:Getty Images

MF:柴戸海(町田ゼルビア)

2連勝を狙う町田ゼルビアは第12節で京都サンガと対戦。3-0と無失点勝利を収める中、中盤で存在感を見せたのがMF柴戸海だ。先制点の場面では出足の鋭いパスカットを見せて起点となると、その後もボールを刈り取る球際の強さを披露。終盤に交代するまで見事に役割を全うし勝利の原動力となった。


伊藤敦樹 写真:Getty Images

MF:伊藤敦樹(浦和レッズ)

上位勢を追うためにも連敗を避けたい浦和レッズ(現9位)は、第12節で横浜F・マリノス(現11位)と対戦。ここまでチャンスシーンはあるもののゴールのなかったMF伊藤敦樹がついに目覚めた。前半も終了間際の時間帯、丁寧なトラップから股下を抜くシュートで今季初ゴールとなる先制点を挙げると後半には自ら持ち運びコースを突くミドルでこの日2点目をマーク。チームに勝ち点3をもたらした(2-1)。


阿部浩之 写真:Getty Images

MF:阿部浩之(湘南ベルマーレ)

浮上のきっかけを掴むためにも負けられない下位勢同士の対戦となった第12節の湘南ベルマーレ(対サガン鳥栖)。逆転勝利を収めたこの試合でMF阿部浩之は2ゴールに絡む活躍を見せた。前半にピンポイントのクロスで同点ゴールをお膳立てすると、後半開始早々にはコースを狙ったミドルシュートで逆転ゴールをマーク。1ゴール1アシストと文句なしの活躍で勝利に大きく貢献した(2-1)。


木村勇大 写真:Getty Images

FW:木村勇大(東京ヴェルディ)

前節5試合ぶりに勝利を挙げた東京ヴェルディは、第12節で同じ昇格組のジュビロ磐田と対戦。FW木村勇大が2ゴールの活躍を見せた。コーナーキックの流れの中から2試合連続となるゴールで追加点をもたらすと、後半アディショナルタイムには背後への抜け出しから勝ち越しゴールをマーク。劇的なゴールを挙げて勝利の立役者となった(3-2)。


宇佐美貴史 写真:Getty Images

FW:宇佐美貴史(ガンバ大阪)

ガンバ大阪(現8位)とセレッソ大阪(現5位)の「大阪ダービー」となった今節。試合は前半に挙げた虎の子の1点をG大阪が守り切り、1-0と接戦を制した。そんな試合で唯一ゴールを挙げたのがFW宇佐美貴史だった。前半も半ばを過ぎた時間帯、相手パスのずれを見逃さずボール奪取から鋭いミドルシュートで先制点をマーク。その後も股抜きパスから決定機を演出するなど、テクニックを見せて勝利に貢献した。


仲川輝人 写真:Getty Images

FW:仲川輝人(FC東京)

3連勝を狙うFC東京(現4位)は第12節で北海道コンサドーレ札幌(現20位)と対戦。開始早々に先制点を許す難しい展開となったが前半のうちに同点とし、後半には逆転に成功して見事勝ち点3を手にした(2-1)。そんな逆転勝利の立役者の1人がFW仲川輝人だ。前半から連続シュートを放つなど積極的なプレーを見せていた仲川は、後半も半ばに入った時間帯で相手に囲まれた状況のなか倒れ込みながら前方へボールを供給しFWディエゴ・オリヴェイラの逆転ゴールをアシスト。勝利を引き寄せる場面を演出した。

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