能登半島地震の被災地・石川県で約150名の子どもたちが松井秀喜と野球体験

MLBが野球の裾野を広げるために世界各地で開催している野球体験イベント「PLAY BALL」。日本でも2020年から開催されており、今回は、今年1月に能登半島地震の被災地となった石川県で行われた。5月5日の「こどもの日」に行われたこのイベントに駆けつけたのは、現役時代に55番を背負い、ヤンキースなどで大活躍したレジェンド・松井秀喜。地元出身のスーパースターとともに、約150名の子どもたちが初めての野球を楽しんだ。

今回のイベントは、今年1月に発生した能登半島地震の被害が特に深刻とされる珠洲市、輪島市、七尾市、能登町、穴水町、志賀町をはじめとする約150人の子どもたちが招待された。MLBジャパンと松井が代表理事を務める松井 55 ベースボールファウンデーションの「被災地の⼦どもたちに笑顔を届けたい」という共通の想いから、今回のイベントが実現した。

参加した子どもたちのほとんどは野球未経験であり、当日は、ピッチング、バッティング、ベースランニングやボールキャッチなどの基本プレーを、松井から直々の指導を受けながら楽しんでいた。イベントの終盤に行われた松井のフリーバッティングでは、⽬の前で披露された豪快なバッティングに子どもたちも⼤興奮。松井がホームランを打った瞬間には、会場は大いに盛り上がった。

最後のトークコーナーで「どうやってホームランが打てるようになったんですか?」といった質問が投げられた松井は、「強く振って正確に打つ。失敗したっていいから、たくさん練習するしかないですね」と笑顔で答えた。

イベントを終えた松井は、参加者の保護者に向け「今回の地震で、⼤変な⽣活を強いられている⽅々もいらっしゃると思います。そんななかでも、野球の練習と同じように、前を向いてよりよい将来になるように願い、できるだけお⼦さんたちと⼀緒に過ごしてあげていただけたら」とコメントした。

MLBジャパンは、震災の被害が特に大きかった、珠洲市、輪島市、七尾市、能登町、穴水町、志賀町の幼稚園や保育園にグローブやバットセットを贈る計画を各自治体と連携して進めており、イベント後には、各地域から来ていた子どもたちが代表してグローブを受け取った。

今回参加した子どもたちのなかから、将来、松井秀喜のように、球界を背負って立つようなスーパースターが生まれるかもしれない。松井のトレードマークでもある背番号「55」、そして、こどもの日でもある「5月5日」に開催された今回の「PLAY BALL」。地元石川出身のスーパースターと過ごした夢のひとときは、子どもたちにとって、きっと一生の宝物になることだろう。(※文中敬称略)

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