湖の半分覆いつくす希少魚の回遊 中国内モンゴル自治区赤峰市

湖の半分覆いつくす希少魚の回遊 中国内モンゴル自治区赤峰市

 【新華社赤峰5月8日】中国内モンゴル自治区赤峰市克什克騰(ヘシグテン)旗の達里湖(ダライノール)では毎年4月中旬から5月上旬にかけて、絶滅危惧種の魚アムールイデ(学名Leuciscus waleckii)が回遊する。

 アムールイデは湖の周囲の淡水川を遡上し、淡水域に入り産卵するため、同湖では湖面の半分が湖水で半分が魚という珍しい光景が見られる。アムールイデの回遊は典型的な遡河性の生殖回遊プロセスで、自然界では珍しい、肉眼で見ることのできる魚の回遊シーンの一つとして、克什克騰旗独特の景観となっている。(記者/恩浩)

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