子供の数は43年連続で減少…過去最少1,401万人

子供の数および割合の推移

総務省は2024年5月4日、子供の数を発表した。15歳未満の人口は1,401万人で、43年連続で低下し、過去最少を更新。総人口に占める子供の割合は11.3%で、1975年から50年連続で低下した。

「こどもの日」にちなみ、総務省が人口推計から算出して毎年発表している。全国の人口は、2024年4月1日現在について推計した人口(概算値)。都道府県別人口は、2023年10月1日現在の人口(確定値)となる。

2024年4月1日現在の15歳未満の子供の数は1,401万人で、前年(2023年)より33万人減少。1982年から43年連続で減り、過去最少を更新した。男女別では、男子が718万人、女子が683万人と、男子が女子より35万人多い。

子供の数を年齢3歳階級別にみると、「12~14歳」317万人(総人口に占める割合2.6%)、「9~11歳」305万人(同2.5%)、「6~8歳」288万人(同2.3%)、「3~5歳」257万人(同2.1%)、「0~2歳」235万人(同1.9%)と、年齢が下がるほど少ない。これを年代別にみると、「中学生(12~14歳)」317万人(総人口に占める割合2.6%)、「小学生(6~11歳)」593万人(同4.8%)、「未就学(0~5歳)」491万人(同4.0%)。

総人口に占める子供の割合は、前年比0.2ポイント減の11.3%。1975年から50年連続して低下している。諸外国と比べてみると、推計時点(調査時点)に相違はあるものの、37か国の中で日本は韓国の11.2%についで低い状況にある。

都道府県別に2023年10月1日現在の子供の数をみると、全47都道府県で前年より減少。子供の数が100万人を超えるのは、東京都と神奈川県の2都県のみとなっている。

子供の割合は、「沖縄県」の16.1%がもっとも高く、ついで「滋賀県」13.0%、「佐賀県」12.9%など。一方、「秋田県」の9.1%がもっとも低く、「青森県」10.0%、「北海道」10.1%などと続いている。

奥山直美

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