初心者でも簡単!デンドロビウムの育て方「長生蘭/Dendrobium」

デンドロビウムは、多様な品種と美しい花が魅力のラン科の植物です。そのデンドロビウムの育て方、初心者でも簡単に成功するコツとポイントをご説明します。

・デンドロビウムの育て方
・デンドロビウムの種類と特徴
・デンドロビウムの増やし方
・デンドロビウムの剪定と管理
・デンドロビウムの花言葉
・まとめ

■デンドロビウムの育て方

デンドロビウムは日光を好む植物ですが、強い日差しは葉焼けの原因になるため、直射日光を避けましょう。デンドロビウムは乾燥気味に管理すると根を伸ばす性質があることを覚えておいてください。

生長期の初夏から秋口までは土が乾ききる前に水やりを行います。開花中は花全体に霧吹きで水をかけてあげると花持ちが良くなります。

肥料は4月から7月にかけて、洋ラン用の液体肥料を週1回与えるか、または油かすを原料とした固形肥料を月1回与えます。

デンドロビウムは木や岩などの表面に根を張って育つ着生ランの一種で、根が広がらないため、小さめの鉢で育てることができます。素焼き鉢やテラコッタ、陶器鉢がおススメです。植え付けの適期は、4月中旬から5月です。

デンドロビウムは、育てやすい品種ですが、屋外で育てる場合はアブラムシやハダニ、ナメクジの発生に注意が必要です。また、低温多湿な環境を避けて、ウイルス病やカビ病にもしっかり対策しましょう。
デンドロビウムを健康に育てるためには環境の整備が非常に重要です。適切な環境を整えてあげましょう。

■デンドロビウムの種類と特徴

デンドロビウムの特徴と魅力はなんといっても明るい色合いと品種の多さです。デンドロビウムは、ラン科の中ではもっとも数の多い属です。

主な種類には、コンパクトで花つきがよく、栽培しやすい濃赤紫色の「ハマナレイクドリーム」や、人気のオレンジ色系交配種で、黄色ベースにオレンジ色の覆輪が入ることで、ピンク色にもみえる「オリエンタルスマイルファンタジー」に、名前の通りにさわやかなレモンイエローが魅力の「イエローソングレモンケーキ」などがあります。

他にも、美しい白い花がほのかにピンク色になる「セカンドラブ ときめき」や、明るい赤紫色の花で寒さにも暑さにも強い「デンドロビウムノビル」 などたくさんの種類があります。
なかでもノビル系のものは強健で開花しやすいので初心者にもおススメです。

■デンドロビウムの増やし方

デンドロビウムを種から増やすことは可能ですが、一般的には非常に難しいとされています。
デンドロビウムの増やし方は、春に「株分け」します。株分けは健康な茎を切り離して新しい鉢に植える方法ですが、少し特殊な増やし方があります。

茎の上部に新しく出てくる芽を使って新しい株を作る方法で、それを「高芽取り」と言います。親株から外した高芽は植え付け前に根を水につけておくと、植え付け時に根が折れにくくなります。

株分けのタイミングは新芽が出始める3月下旬から4月で、高芽取りは早春か、晩秋が最適です。

■デンドロビウムの剪定と管理

花が終わったら、萎んだ花がらを摘み取ります。または、バルブの根元から花茎をはさみでカットして剪定するのも効果的です。
花後の手入れを行うことで次のシーズンにも健康に成長し、美しい花を咲かせることができます。

支柱を立てるには、株元から少し離し、新芽が出る方向とは反対側にゆっくりと支柱を挿入します。その後、茎がしっかりと支えられるように、ビニタイや結束バンドで軽く結びつけます。あまりきつく縛らずに、成長に合わせて調整できるよう余裕をもたせてください。

冬季の管理と注意点は最低気温を5℃に保ち、根鉢を凍らせないことです。デンドロビウムは、蘭の中でも比較的寒さに強い種類で、屋外で越冬することも可能です。冬の寒さに当てることによって花芽がつくため、冬の管理が花を咲かせるための重要なポイントになります。

■デンドロビウムの花言葉

「わがままな美人」、「華やかな魅力」。

■まとめ

ラン(蘭)は、お祝いの場面で贈られることが多い花ですが、デンドロビウムは、洋ランの中でも特に育てやすいです。
初心者の方でも美しい花を咲かせることが可能ですので、ギフトとしもおススメです。

花付きがよく、豪華な蘭でありながら比較的リーズナブルな価格で販売されているのも魅力の1つです!

暮らしニスタ/植木屋革命クイック・ガーデニングさん

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