中国の古代船舶「福船」を模造した最大の船「福寧号」、マレーシア・マラッカで交流活動

中国の古代船舶「福船」を模造した最大の船「福寧号」がマレーシア・マラッカで交流活動をしています。

中国古代で最大の規模を誇る「福船」(福建船ともいわれ、中国古代船舶の一種)を模造した「福寧号」は今年2月9日、10日間の航海を経てシンガポールに無事到着し、地元の人々と共に春節を楽しみました。さらに5月1日、マレーシアのマラッカ州に停泊して交流活動をおこない、マラッカ州のムハンマド知事は5日に同船を見学しました。「福寧号」はマレーシア各界の注目を集めています。

「福寧号」は、中国の防水隔室(浸水を防止するため水密隔壁や甲板で囲んだ船室)の福船建造技術を用いて建造された木造の帆船で、マストは3本あります。2010年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「緊急保護を必要とする無形文化遺産リスト」に登録されました。船体の長さは41.6メートル、型幅は12メートル、主マストの高さは28メートルで、メルバウ材、ローズウッドなどの耐久性に優れた木材だけで建造され、2019年2月に中国南東部の福建省寧徳市で進水しました。

「福寧号」は、船首に描かれた獅子や虎が目を引き、船尾には古い描き方によるミサゴなどの模様があります。(提供/CRI)

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