コロナ禍で結婚に出産・・・「出歩けるようになってよかった」新型コロナ “5類移行” から1年 日常が戻りつつあるまちなか 今後 感染者数が増える可能性も 引き続き感染対策を呼びかけ

新型コロナウイルスが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行して、きょうで1年です。にぎわいや日常が戻ってきましたが、広島県は引き続き、基本的な感染対策を呼びかけています。

坂本可織 記者
「広島市中心部の本通りに来ています。お昼時ということもあり、多くの人が通行していますが、マスクをしている人の姿はコロナ禍と比較して少ないように感じます」

新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが、入院勧告や外出自粛の要請などができる「2類相当」から「5類」に変更されて1年…。G7広島サミットの影響もあり、原爆資料館には長蛇の列ができ、昨年度の入館者数は198万1617人と過去最多を更新しました。

さらに、5年ぶりにゴールデンウイークの通常開催となったフラワーフェスティバルはパレードやひろばを展開し、2013年の180万2000人を上回る181万6000人に達し、過去最多を記録しました。

子どもたち
「ものすっごく楽しい気持ち!」
「食べたいのはりんご飴」

政府などから行動を制限されることがなくなり、コロナ禍前の日常を取り戻しつつあります。街の人は…

20代社会人
「マスクつけない人もけっこう増えたし、イベントで人が集まるところも人数制限がなくなり、にぎわいが戻ってよかった」

こちらの家族は、コロナ禍で結婚式や出産の日を迎えたといいます。

三原から帰省家族
「出歩けて普段通りになったので、すごく子どもにとっても私たちにとってもよかった。九州に旅行に行ってアンパンマンミュージアムに連れていけたので、また貯金して来年もどこかに連れて行ってあげたい」

こちらの娘さんはコロナ禍の大学入学でした。

大学生4年生
「リモートだった授業が普通に大学でできるようになったので、友達に会えるようになったのは大きいです」

母親
「食堂も制限がなくなって、ぎりぎり間に合ったかな。あとは就活くらいですかね」

大学生
「自分は韓国を旅行するのですが、前までは2週間の隔離期間があって前日に帰っても次の日の復帰できるが、2類相当から5類になってよかったと」

感染者数は増減を繰り返し「引き続き基本的な感染対策を」

一方で、県によりますとこの1年間、新型コロナの感染者数は増減を繰り返しているといいます。先月28日までの1週間に県内の医療機関から報告された患者数は287人で、その前の週と比べて微増状態だということです。

今後はどうなっていくのでしょうか…?

広島県感染症・疾病センター 桑原正雄 センター長
「少しずつ減っている山の繰り返しというのはこれまでもずっとあったことで、今が少ないと言っても、まだこれから増える可能性がある山が起きるかもということもいえる」

国を超えての往来も戻ってきたことから、コロナとは別の感染症にも注意が必要だといいます。

広島県感染症・疾病センター 桑原正雄 センター長
「人が出入りしたり旅行したりする際に海外から持って入ってくるような感染症、例えば東南アジアではやっているような感染症が日本に入ってくる可能性も十分に考えなければならない」

コロナ禍以前の日常が戻りつつある街中の風景…。県は、引き続き手洗いやうがい、せきエチケットなど感染対策を心がけるよう呼びかけています。

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