なぜ走り続けられるのか? 福岡のスプリント王・岩崎悠人が語る好調の秘密「WBCに出場した選手も使っていた…」

Jリーグは今季より公式サイトをリニューアルし、様々なプレーデータをランキング形式で紹介している。

最新の12節が終了した時点の総スプリント数で首位に立つのが、アビスパ福岡のFW岩崎悠人だ。総数は272本で、2位の福田心之助(京都サンガF.C.)に15本差をつけている。

また、134.6キロと総走行距離数でも9位につけるなど、両ランキングでトップ10入りしているのは岩崎だけ。Jリーグの“走力王”と言っても差し支えない数値を残している。

そんな25歳のアタッカーに、走り続けられる秘訣を訊いた。

「あまり走れる量を増やすことにはこだわっていません。それより、(走ることに)力をかけ過ぎないところはすごく意識してやっています」

【表】J1第12節までの“走力”ランキング
さらに、意識しているのはコーディネーションだ。

「身体の使い方はすごくトレーニングしています。上手く動きを連動させられれば、100パーセントでなくても力は発揮できます。

だから、走るだけの特別な練習はしていません。むしろ身体操作を意識してトレーニングしています。あとは、WBCに出場した選手も使っていたという、周波数を整える機械で身体をケアしています」

自身のパーソナルトレーナーに紹介されたという微弱な電気を流す治療機器を用いて、毎試合で好パフォーマンスを維持するためにリカバリーを工夫しているという。

「(前述の機械は)自律神経を整えて、回復を早くしてくれたり、循環が良くなるので、すごくコンディションは良いですね」

シーズンが深まるにつれ、よりリカバリーの重要度は増すはずだ。福岡のスプリント王はまだまだ走り続けそうだ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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●総スプリント数ランキング[順位/選手名(所属)/総スプリント数(本)]
1位/岩崎悠人(福岡)/272
2位/福田心之助(京都)/257
3位/ルキアン(湘南)/228
4位/安西幸輝(鹿島)/222
5位/マテウス・サヴィオ(柏)/213
6位/山口 蛍(神戸)/205
7位/平河 悠(町田)/203
8位/バングーナガンデ佳史扶(FC東京)/200
9位/永井謙佑(名古屋)/197
10位/武藤嘉紀(神戸)/195

●総走行距離ランキング[順位/選手名(所属)/総走行距離(キロ)]
1位/河原 創(鳥栖)/154.8
2位/サミュエル・グスタフソン(浦和)/142.6
3位/上原力也(磐田)/142.4
4位/渡邊凌磨(浦和)/139.9
5位/林幸多郎(町田)/136.9
6位/田中駿汰(C大阪)/136.7
7位/見木友哉(東京V)/134.9
8位/加藤陸次樹(広島)/134.8
9位/岩崎悠人(福岡)/134.6
10位/秋山裕紀(新潟)/133.7

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