「優勝争いするチームに」仙台89ERS落合嘉郎新ヘッドコーチが就任 チームは郡仙台市長にシーズン報告

仙台89ERSが藤田弘輝ヘッドコーチの退任を発表しました。後任は、アシスタントコーチを務めていた仙台市出身の落合嘉郎氏です。

退任する藤田ヘッドコーチは、2021年から3シーズンにわたり仙台で指揮を執りました。今シーズンはBリーグでのチーム最高勝利数27勝を記録するものの、目標だった勝率5割には届きませんでした。

藤田ヘッドコーチは「来シーズンから別々の道を進むことになりました。ナイナーズファンの、いつもポジティブなエナジーに助けていただきありがとうございました」とコメントしています。

後任のヘッドコーチは、アシスタントコーチを務めていた落合嘉郎氏です。8日午後に就任会見を開きました。

落合嘉郎新ヘッドコーチ「オファーをいただいた時に緊張しかない、責任しかないなと思いました。地元仙台で恩返しができる、コーチを通して仕事を通して恩返しができる。

そういうことが自分では意義と思っています」

落合氏は仙台高校出身で、仙台89ERSの志村雄彦社長とは同学年でバスケ部のチームメイトでした。当時はマネージャーとして、ウインターカップ優勝も経験しています。

2018年に仙台89ERSのアシスタントコーチに就任し、主にスカウティングなどで陰からチームを支えてきました。

Bリーグのヘッドコーチを務めるのは、初めてとなります。

志村雄彦社長「大切にしているクラブのグラインドというカルチャーを一番チームに表現してくれるのが落合さんだということで、オファーをさせていただいら一緒にやりましょうという返事をいただき、今回このような経緯となりました。

仙台89ERSが掲げてきたグラインドには、粘り強く泥臭く闘うという思いが込められています。

落合嘉郎新ヘッドコーチ「今まで築いてきたグラインド、チームが掲げるカルチャーは絶対に崩さない。継承していきたい。見ている皆さんが楽しい、分かりやすくて楽しくなるような早い展開のバスケットをプラスアルファでやっていきたいと思います」

仙台89ERSは2026年に始まるBプレミアに参入し、1年目での優勝を目標にしています。

落合嘉郎新ヘッドコーチ「Bプレミアという誰も見たことがない景色の中で、この2年間、どう過ごすかがすごく大事だと思っている。まず優勝のためには、優勝争いをするチームにしなければいけないと思っていますので、そういうビジョンを持ってやっていきたい」

仙台89ERSの選手たちが8日に仙台市役所で郡市長を表敬訪問し、今シーズンの応援に感謝を伝えました。

仙台市役所を訪れた志村雄彦社長や選手たちは今シーズンの成績を郡市長に報告するとともに、市民の応援に感謝を伝えました。

来シーズン以降の中期的な目標として、日本一を挙げました。

郡市長は「東地区で順位を上げ、ブースターの皆さんに愛されるチームになった。本当にお疲れさまでした」とねぎらいました。

訪問後には、退任が発表された藤田弘輝ヘッドコーチが報道陣の取材に応じました。

藤田弘輝HC「仲間たちと笑いもあり涙もありの本当に濃い3年間でしたし、仙台という街が本当に大好きになりました。温かいメッセージは本当に励みになりました。3年間ありがとうございました」

片岡大晴選手と澤邉圭太選手は、khb東日本放送も訪問しました。スタッフを前にシーズン終了を報告し、応援ありがとうと感謝の言葉を述べました。

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