副議長が弁解「酔いが回ったかも」、姉妹都市の市長の娘の下腹部にマイク 岐阜県美濃加茂市

メ~テレ(名古屋テレビ)

岐阜県の美濃加茂市議会の副議長が、オーストラリアの姉妹都市の市長の娘にカラオケの席で不適切な行為をしたといいます。

「私としては、一生懸命やったカラオケの盛り上げでした。逆に誤解を招くことになったのは、大変申し訳ないと思っています」 8日午前、取材にそう答えたのは、岐阜県美濃加茂市議会の永田徳男副議長(71)。 問題の行為は4月、姉妹都市のオーストラリア・ダボ市の市長らが美濃加茂市を訪問したときに起きました。 美濃加茂市とダボ市は1989年に姉妹都市提携を結び、市長が行き来をしたり留学生を派遣するなど、交流が続いています。 ダボ市はシドニーの北西に位置する、人口は約5万5000人の自然豊かな都市。 美濃加茂市とは35年にわたる交流が続いています。

副議長「英語の歌を2曲ほど歌い通路で踊った」

市などによりますと4月3日、ダボ市長の家族らを招き、ホテルで「歓迎レセプション」を開催。 その後、市内のスナックへ移動し二次会が開かれました。 「この後スナックでカラオケをやりたいので、参加してもらえるとありがたい、盛り上げてもらえるとありがたいと声をいただきましたので。『頑張ってみるか』という思いで同行した。盛り上げるつもりで一生懸命、英語の歌を2曲ほど歌って、通路で踊ったという記憶はあって」(永田副議長)

副議長「きょうは盛り上げた」

「帰るタクシーの中でも、きょうは頑張って盛り上げたなという思いがありました」(永田副議長) 二次会にはダボ市側が9人、美濃加茂市側は市長や副議長ら10人が出席。 副議長はこのスナックで、カラオケのマイクをダボ市長の21歳の娘の下腹部に向ける、セクハラとみられる不適切な行為をしたということです。

副議長「酔いが回った」と弁解

同席した市議は当時の様子を動画で撮影していて「一瞬、時が止まったようだった」と話しています。 「私としては、酔って動きの中でよろけたと認識。あえて行為をしたというのはさらさらない。飲んで踊っちゃったので、酔いが回ったのかもしれない」(永田副議長)

一方、市長は重く受け止め「謝罪に値する」

しかし、藤井浩人市長は―― 「私はよろけてというような感じではなかったのかなとは思っている。何でこんなことをわざわざする必要があったのかなと。(ダボ市長の娘は)少し困惑する様子があったので、“謝罪に値する”と感じました」(藤井市長) 市長は、4月24日付でダボ市に謝罪のメールを送信。 8日まで返答はないということです。 「ハラスメントというのは被害者から声がなくても、被害者が声を出せない環境や状況は十分にあることを日々意識しているので。動画を確認した中で、私として謝罪に値するという判断をしました」(藤井市長)

© メ~テレ(名古屋テレビ)