駅舎に大正レトロなカフェ 観光案内所機能も備え9日オープン えちぜん鉄道・勝山駅

国の有形文化財となっている、えちぜん鉄道・勝山駅の駅舎内に大正レトロなカフェがオープンします。8日の内覧会を取材しました。

大正3年に開業した、えちぜん鉄道・勝山駅。この駅舎内に9日、カフェがオープンします。その名も「えち鉄カフェ」です。

2014年から、えちぜん鉄道がこのカフェを運営していましたが、コロナ明けの人材確保が難しいことから、2023年6月に閉店しました。

しかし、北陸新幹線の開業効果が期待できることもあり、約10年続いたカフェを復活させたいと、勝山市観光まちづくり会社が運営を担い、再オープンすることを決めました。

店ではコーヒーやカフェラテ、ジュースといったテイクアウト可能なドリンクを提供。勝山駅ではバスと電車の乗り継ぎに20分ほどあるため、ここで買ったコーヒーなどを手に、ゆっくりと電車を待つことができます。

地元の店などが手掛けた菓子や土産物も販売しています。また、店のスタッフは観光まちづくり会社の職員が務めることから、観光案内所としての機能も備えています。

勝山市観光まちづくり会社・ 南部真佐美さん:
「北陸新幹線の開業に伴い、勝山駅を利用する客が大変増えているので、テイクアウトの飲み物を提供するだけでなく、勝山の玄関口である駅の観光案内所としての機能も備え、そういった役割を果たしていきたい」

えちぜん鉄道によりますと、新幹線が開業した2024年3月の勝山駅の利用者数は、前年同月の2.2倍に増加しました。今後、駅やカフェの利用者増に期待を寄せています。

えちぜん鉄道・佐々木大二郎取締役:
「新幹線開業後、恐竜博物館に行く客が増えて、乗客は3月で(前年同月比)220%になった。コロナ前と比較しても135%とかなり増えている。観光客も地元民も、カフェができたことで、駅でゆっくりしてから観光してもらえたら」

「えち鉄カフェ」は9日オープンで、営業時間は午前10時から午後4時までです。

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