「ウクライナで医師として活動」“国際ロマンス詐欺”50万円だまし取った疑い 愛知県のフィリピン国籍の女(67)逮捕 福島・二本松市

福島県警は8日、SNSを通して恋愛感情を抱かせ、現金をだまし取ったいわゆる「ロマンス詐欺」の疑いで愛知県に住むフィリピン国籍の女(67)を逮捕しました

詐欺の疑いで逮捕されたのは、愛知県豊田市に住むフィリピン国籍のアルバイト 黒瀬アリンダことクロセ・アーリンダ・ベルガラ容疑者(67)です。

警察によりますとクロセ容疑者は、2023年11月26日ごろから2024年1月19日までの間、福島県二本松市の70代女性に対しSNSを利用して「ウクライナで医者として活動していて、報酬で300万ドル受け取った」「300万ドルを日本に送りたいので協力してほしい」「配送するには外交官と連絡を取る必要があるため、外交官にメールして欲しい」「配送するにはお金がかかる」などと送信した上で、クロセ容疑者名義の普通預金口座に現金50万円を振り込ませた疑いが持たれています。

クロセ容疑者は、被害にあった女性がクロセ容疑者に恋愛感情を抱かせるようなメッセージも送信していたということです。

警察の調べに対しクロセ容疑者は「振り込まれた金を引き出した」と容疑を一部認めているということです。

被害にあった女性は数回に分けて、合わせて150万円を振り込んでいて、警察は複数人が役割分担をしながら犯行に及んだとみて、クロセ容疑者の余罪や共犯者を調べています。

福島県内で発生した国際ロマンス詐欺事件で容疑者が逮捕されるのは初めてです。

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