車中泊における『5つのタブー』…絶対にやってはいけない行動と安全な方法とは

キャンプやアウトドアで人気急上昇中の『車中泊』

近年、宿泊施設に泊まるのではなく、車中泊スタイルの旅行人気が急上昇中です。それに伴い、個人用のキャンピングカーの人気も高く、さまざまなデザインや仕様のキャンピングカーが続々と登場しています。

キャンプやアウトドアでも車内で寝泊まりする人が増えている中、残念ながら車中泊に慣れていない人が危険な目に遭う事件も増加傾向にあります。

車中泊に挑戦してみたい、普段から車中泊の旅行を楽しんでいるという方は、車中泊での注意点をしっかり把握しておきましょう。

危険に陥ることも…車中泊における『5つのタブー』

車中泊は、屋外に駐車している車の中で過ごします。そのため、夜間や就寝中には、さまざまな危険も。ここでは危険な状況に陥る恐れのある車中泊におけるタブー行為を解説します。

1.リクライニングを少し倒した状態で就寝

車中泊する際、座席のリクライニングを少し倒した状態で就寝しているという方も多いでしょう。しかし、リクライニングを倒したからといって、座った状態で長時間同じ体勢を維持していると、『エコノミークラス症候群』につながる危険があります。

エコノミークラス症候群は、血流が滞ることによって血栓が生じ、それらが心臓や肺に流れ込んでしまう症状です。最悪の場合、死に至る危険性もあるため、しっかり体を横たえる寝姿勢で就寝しましょう。

2.エンジンをかけっぱなしにする

暑い夏場や寒い冬場には、エンジンをかけっぱなしにして快適な温度を維持しようと考える人も多いはず。しかし、エンジンを長時間かけっぱなしにしていると、一酸化炭素中毒に陥る危険があります。

何らかの原因でマフラーが塞がれるなどし、排気ガスが車内に入り続けてしまうことで一酸化炭素中毒を引き起こします。窒息死や後遺症が残るほどの重症例もあるため、エンジンをかけっぱなしにして就寝することは極力控えてください。

3.外から中が覗ける状態で寝てしまう

屋外で車中泊する際は、外から中が覗ける状態で就寝することは避けてください。中にいる人が眠っていたり、貴重品がどこに置かれているのか車内の様子が見えてしまうと、窃盗犯などに狙われる危険があります。

特に女性の場合、女性だけで車中泊をしていることがわかると、さまざまな事件に巻き込まれるリスクが高いです。必ずカーテンを取り付けるなどして、外から中が覗けないよう対策しましょう。

4.鍵をかけずに一晩過ごす

車の中に自分達がいるから大丈夫だろう、と油断していると、強盗や暴行などの事件に巻き込まれるリスクが高くなるので要注意です。

特に就寝中は、物音を立てずに窃盗を試みる者もいるため、物を盗られるリスクだけでなく、怪我や命を失うリスクなど、さまざまな危険性が考えられます。

車内に多くの人数が一緒に寝泊まりしている場合でも、就寝中や車から離れる際は、必ず鍵をかけるようにしてください。

5.車中泊禁止の場所や人気のない場所に駐車する

車中泊をする上で、車を一晩止めて車中泊しても良い場所を調べておくことが重要です。車中泊禁止とルールを設けている場所も多いので、ルール違反は絶対にやめましょう。

また、人気のない場所や明かりのない場所で車中泊をすることも避けてください。危険な事件などに巻き込まれるリスクが高まります。

車中泊を安全に楽しむため押さえておくべき方法は?

車中泊を安全に楽しむためには、以下のような防犯対策や気温対策、またエコノミークラス症候群への対策を必ず徹底しましょう。

  • 人気や明かりがあり、車中泊可能な場所を選ぶ
  • 必ず車のロックをかける
  • 車の窓などにカーテンを備え付ける
  • 貴重品は窓の外から見えない場所に収納しておく
  • ランプなどで人が中にいることをアピールする
  • 季節の気温に応じた対策グッズを持参する
  • 寝る時はできる限り水平の姿勢で眠れるよう工夫する

最近では、車中泊が楽しめる専用の場所などもオープンしているため、初心者の方はこのような施設や場所を利用すると安心です。

車中泊を安全に楽しむために対策や注意点を把握して

いかがでしたか。車中泊は宿泊費用を抑えて非日常的な気分を味わえるため、若い人たちを中心に人気が高まっています。しかし、車中で寝泊まりするため危険な目に遭う事例も多発しているので、必ず安全面に配慮した対策を講じてください。

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