旧門司駅の関連遺構が見つかった用地で、複合公共施設建設を進める北九州市に対して、専門家が全面的な発掘調査が必要とあらためて主張しました。
旧門司駅の関連遺構をめぐっては、市は資料など、記録として保存するための適切な調査を実施していて、用地には計画通り公共施設の建設を進める、としています。
文化遺産などの保存に関わる日本イコモスの専門家は、8日午後、北九州市で会見を開き、あらためて調査が不十分であると指摘、全面的な発掘調査が必要だと主張しました。
日本イコモス・九州大学の福島綾子准教授は、「試掘をこの辺でやったが遺構がないと市は判断した専門家から言わせればあるんですよ」としています。
専門家は21日、市に対して調査のやり直しと全面保存を求め、要望書を提出する予定です。