ウエストランド・井口浩之の「絶対泣かないマン」が発動!『耳の穴』感動エピソードで……

とろサーモン・久保田かずのぶとウエストランド・井口浩之がMCを務める『耳の穴かっぽじって聞け』(テレビ朝日系)。第8話は番組初のゲスト回。今年の『R-1グランプリ』(フジテレビ系)で悲願の優勝を果たした街裏ぴんくが出演した。

今回のテーマは、街裏ぴんくが涙した感動メッセージというもの。そんな中、井口の井口らしさが実に伝わる回となった。

まずはぴんくが先輩芸人の米粒写経・居島、後輩のミルクボーイ・駒場孝から届いたというLINEの文面を紹介。芸人仲間からの温かい思いに、スタジオは感動の空気に包まれた。

また、番組後半にはぴんくの妻についてのエピソードも語られた。『R-1』当日には「笑いを取りに行く」でグリルの鶏肉、前日にもオクラで「粘り勝ち」とゲンを担いでいること、笑いについても妻と「いつも話し合う」といった、ぴんくと妻との関係性が語られた。

このあたりから、表情をなくしていったのがMCの井口だった。

もともとお笑いファンだというぴんくの妻とぴんくとの“のろけ話”に、「『腹立つな』みたいにならないんですか? お前になんでそんな言われなきゃいけないんだよ、みたいな」と真顔で尋ねる井口。

さらに、ネタに具体的なダメ出しをしてくるというぴんくの妻に対し井口は「(そんなことを)言ってきてもいいんすか?」と憮然。

「いいよ! 全然。そこはもう絆があるから。それが夫婦やし、それが愛やし、それが結婚やから」

熱弁するぴんくを横目に、井口は腑に落ちない顔を浮かべている。

さらに番組では、サプライズとしてぴんくの妻からの手紙を紹介。その内容に久保田は思わず眼鏡を外し、「あかん泣いてまうわ。これは泣いてまうやろ」と目頭を押さえ、当のぴんくも「無理ですわ、俺も」と熱いものを拭った。

そんな2人をよそに井口は「大丈夫っスか?」と白々しくつぶやくと、「(自分が)『腹立たないんですか?』って言ったとこだけカットしてもらっていいですか」「こんなんなってるって思わないから」と慌てふためいていた。

まさか泣くわけないと思って見ていたが、やはり井口は泣かなかった。

井口は、泣かない男なのだ。2022年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で優勝を勝ち取った瞬間も、滂沱の涙を流す相方・河本太を横に置き、平然とトロフィーを受け取っていた。『M-1アナザーストーリー』で母親と電話をしたときにも泣かなかったし、その「泣かなさ」をネタに『チャンスの時間』(ABEMA)で井口を感動の映像で泣かせようという企画が放送されたこともあった。

井口は泣かない理由を「男の子だから、強くありたいから」とたびたび語っている。「泣くのをガマンしているほうが偉いだろ」と言ったこともあるし、「ほほを拭くのが面倒くさい」と言ったこともある。「『M-1』で優勝して泣く意味がわからない」とも。

いずれにしろ、井口が泣かない理由は見ているこちらもよくわからない。だが、見てみたいと思うのだ。あの井口が、激情にまみれて涙を流す姿を、いつか。

(文=新越谷ノリヲ)

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