【超速報】アルコールストーブの炎を旋回させるギミックがスゴイ!『エバニュー/Tornado flamer』は扇風機の風に勝てるのか?!

エバニューより、アルコールストーブ用の燃焼ブースター『Tornado flamer』が発売されました。高い加熱効率と耐風性、美しく渦巻く炎は必見!本記事では、耐風性を調べるために、扇風機の風を当ててゴトク使用時との沸騰タイムの違いを調査してみました。『Tornado flamer』の実力はいかに?!

※本記事には、プロモーションが含まれています。

トルネードの炎で加熱効率をアップ!『エバニュー/Tornado flamer』が新発売

筆者撮影

2024年4月、エバニュー(EVERNEW)からアルコールストーブ用の燃焼ブースター『Tornado flamer』が発売されました。

旋回する炎により燃焼効率を高め、アルコールストーブの快適性を向上。アルコールストーブの弱点である風にも強く、エバニューのアルコールストーブユーザー大注目のアイテムです。

エバニュー『Tornado flamer』 14,300円(税込)

  • サイズ:径 85×高さ75mm(0.3mm厚)
  • 質量:40g
  • 素材:純チタン(国内製造)

エバニュー公式HPによると、以下のとおりゴトクを使ったときよりも『Tornado flamer』を使ったときの方が早く水が沸騰するという結果が出ています。

自社で300mlの沸騰時間テストでは、Tornado flamerを使用した方が早く沸騰する結果が出ました。

・Tiアルコールストーブ+チタン十字ゴトク:7分28秒
・Tiアルコールストーブ+Tornado flamer:5分10秒

そこで、今回は『Tornado flamer』の特徴や使用感をお伝えするとともに、自然下での悪条件を想定し、扇風機の風を当てて同じテストを実施!耐風性を調べてみました。

『エバニュー/Tornado flamer』の特徴

まずは『Tornado flamer』の特徴を見ていきましょう!

特殊なフィンにより燃焼効率UP

筆者撮影

『Tornado flamer』は、燃焼工学をもとに2種類のフィンを反対向きに配置。このフィンにより炎が旋回することで燃焼効率が高まります

炎の周りを覆うタイプの風防では、燃焼によって発生する加熱排気が膨張空気に押し戻されてしまい、効率的に熱を伝えることができませんでした。

そこで『Tornado flamer』は炎を旋回させることで膨張空気の押し出しを実現。従来の問題点を解決しました!

筆者撮影

さらに、写真のように炎が横にも広がるので、鍋底全体を包み込むように加熱することができます。

筆者撮影

また、炎の美しさも魅力!2種類のフィンが生み出す、竜巻のように渦巻く炎はずっと見ていられるほど美しく、癒し効果も期待できますよ!

ゴトクが不要

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使用時は『Tornado flamer』の中にアルコールストーブをスポっとはめ込むだけでセットが完了!ゴトクを別で用意する必要がありません。

セット後は、アルコール燃料を入れて着火するだけという手軽さは魅力ですね!

風防の役割を兼ねるため風に強い

筆者撮影

エバニューの『Ti アルコールストーブ』は、火口が多く、各社から出ているアルコールストーブの中でも火力が強いのが特徴。

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しかし、風を受けてしまうとこの通り。炎が流れてしまい、本来のパワーを発揮できません。

そのため、アルコールストーブを使用するときは風防の持参や、石などを使った風防のDIYが必要です。

一方『Tornado flamer』は風防の役割も兼ねているため、本製品のみでOK!

風を受けると多少は炎の流れはあるものの、鍋底を加熱することが可能です。

『Ti Mug pot 500』にアルストと一緒に収納可能

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携行時は『Ti Mug pot 500』の中にアルコールストーブと一緒に収納できます。また、40gと軽量のため荷物にならないのが嬉しいですね。

さらに、組み立てがいらず、取り出してすぐに使える手軽さも魅力です!

『エバニュー/Tornado flamer』の実力はいかに?扇風機を使って耐風性チェック

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『Tornado flamer』の加熱効率の高さについてはエバニューの自社テストによって検証されていますので、ここでは耐風性のチェックを行います!

検証実験の条件

  • 『チタン十字ゴトク』使用時と『Tornado flamer』使用時で、300mlの水が沸騰するまでのタイムを比較する
  • 『Ti アルコールストーブ』に入れる燃料アルコールは60ml
  • 扇風機の風(弱モード)を1mほどの距離から当てた状態で、水が沸騰する(大きな気泡ができる)までのタイムを計測

【検証①】チタン十字ゴトク使用時

筆者撮影

それでは『チタン十字ゴトク』からスタート!

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3分経過。ほぼ変化なし。

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それもそのはず、炎が流れてしまって鍋底が温められていません。

扇風機の風は弱モードとはいえ、アルコールストーブにとっては厳しすぎる条件だったようです。

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9分経っても、小さな気泡が見えてきただけで大きな変化はありません。

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14分55秒。燃料切れにより火が消えてしまい、沸騰に至ることはありませんでした。

【検証②】『Tornado flamer』使用時

続いて、同条件で『Tornado flamer』を使って検証です!

筆者撮影

2分半ほど経つと、小さな気泡が出始めました。

筆者撮影

風の影響で炎が外に流れているものの、チタン十字ゴトクのときと違い、鍋底に炎が当たっているのがわかります。

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8分経過。少しずつ気泡が大きくなり、うっすらと湯気が見えてきました。

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その後、11分ごろから気泡がどんどん大きくなり、13分経つとボコボコと大きな気泡が出て、湯気も立ち上がりました。

ということで、13分34秒で検証終了!

【結果】『Tornado flamer』を使えば風を受けながらもお湯を沸かせた!

検証結果をまとめると、

扇風機の風を受けるという過酷な状況でも、『Tornado flamer』使用時にはお湯が沸かすことができました!

[ 画像が省略されました ]

チタン十字ゴトクの方は沸騰に至らず、これでは山でのカップラーメンやコーヒーを楽しむことができません……!

今回の検証により『Tornado flamer』の優れた耐風性とともに、アルコールストーブの風に対する弱さも改めてわかりました。

アルコールストーブ使用時には、風防もしくは『Tornado flamer』のような風防機能を兼ねたアイテムが必須ですね。

※アルコールの消費タイムや沸騰タイムは、アルコールの使用料や水の量、環境などにより変化しますのでご注意ください。

『エバニュー/Tornado flamer』はこんな人におすすめ!

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『Tornado flamer』を使ってみると、加熱効率を向上させるだけでなく、持ち運びやすさ、炎の美しさやフィンのギミックなど魅力がいっぱいでした!

エバニュー製品のファンの方はもとより、以下のような人に『Tornado flamer』はおすすめです。

  • アルコールストーブをより楽しみたい人
  • 携行しやすい軽量な燃焼ブースターが欲しい人
  • UL(ウルトラライト)ギア好きな人
  • 風防を用意したくない人
  • 面白いギミックのギアが好きな人

『Tornado flamer』を手に取ると、驚くほどに軽量です。小さなこのギアから、エバニューのギアづくりにかける思いが伝わってくるようでした。

特にフィンの構造は、ギミック好きにはたまらないはず。実践用としてだけでなく、ロマン枠ギアとして「欲しい!」と思う人も多いのではないでしょうか。

▼先ほどの写真で目玉焼きを焼いていたのは、同じくエバニューの新製品『PANTAPAS / Hango』。合わせてレビュー記事もご覧ください♪

『エバニュー/Tornado flamer』は美しく、風に強い、頼りになるギアでした!

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エバニューの『Tornado flamer』は、風に弱いアルコールストーブの弱点を克服しながら、効率的に加熱できるスグレモノ。アルコールストーブをより快適に、楽しくしてくれるギアです。

『Tornado flamer』が作り出す美しい炎や耐風性を体感してみてくださいね!

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