【#今旬コレクション】柏木悠、『ゴーストヤンキー』では超特急で培ったアドリブ力を発揮!?「自由にやらせていただいてやりやすかったです」

By TV LIFE

テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードをスペシャル動画も交えて紹介します。第80回は現在放送中のドラマ『ゴーストヤンキー』(MBSほか)で主演を務める柏木悠さんが登場です。

「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」柏木悠

◆『君には届かない。』に続き、2作目の主演となります。オファーを受けたときはどんな気持ちでしたか?

主演を務めさせていただけることもうれしかったのですが、以前から学園モノ、中でもヤンキー系の作品に出てみたいと思っていたので、こんなに早くにかなってすごくうれしかったです。

◆単独主演としては今作が初となりますが、プレッシャーはありましたか?

プレッシャーというよりは、この作品に対する情熱といいますか、しっかりと自分のモノにしたいなという思いの方が強かったですね。何より台本を読んだときに、続きが読みたくなるような展開ばかりで、すごく面白いなと思って。実際にトゲルという役を演じてみて楽しかったですし、演じるたびに役にどんどん引き込まれていって、もっともっと演じたいという気持ちになりました。

◆演じる上で意識したことはありましたか?

トゲルはヤンキーではないので、ヤンキーに寄せるような役作りは特にしなかったです。ただ、ケガによって夢を諦めざるを得なくなってしまったトゲルが、昭和の世界に飛び込んでいる感じだったので、昭和の映像を少し自分で調べてみたりして。「こんな感じだったんだ」と知った上で役作りをしていきました。あくまでも令和の今を生きる少年だったので、そこは偽りなく自分を出せればいいなと思いながら演じました。

◆実際に昭和を生きた人たちに話を聞いたりもしましたか?

はい。昭和生まれの大人の方に、俺らの時代はこういうことをしていたんだよということをいろいろ聞かせていただきました。まさにドラマやアニメのような話ばかりで、映像で見ていた世界が本当にあったんだと驚きましたね。僕は経験していない分正直そこが見えづらかったのですが、教えていただいたことで、一つの経験として取り入れることができたと思います。所々で昭和っぽいせりふがあったり、逆に“エモい”とか“映える”といった昭和時代を生きたわんぱく団のみんなには通じない今の言葉が出てきたりして、そのギャップが面白かったですね。

◆本作ではアクションシーンもありますが、挑戦してみていかがでしたか?

アクションに挑戦するに当たって、前もってレッスンを受けさせていただいたのですが、想像以上にハードでした。その後にライブがあったのですが、腕が上がらないくらい大変で(笑)。でも、気合で乗り越えました。

◆監督から何かアドバイスを受けたことはありましたか?

基本的にコメディ系に走っていることが多かったので「もっとやっていいよ、もっとふざけていいよ」とアドバイスをいただいて、カットがかかるまでは永遠にみんなでふざけてましたね(笑)。7割くらいカメラの方を向かずにずっと笑っていたときがあったのですが、それがオッケーになったシーンもあって。アドリブを入れたり、自由にやらせていただいて、すごくやりやすかったです。

◆アドリブ力という点においては、超特急で培ったものが生かされているのでは?

そうかもしれないですね(笑)。

◆共演者の方とのコミュニケーションや現場で得たものはありましたか?

今回、舞台経験が豊富な共演者の方たちに恵まれたというもの大きかったのですが、演技をしている中での発見がたくさんありましたし、皆さんから刺激をたくさんもらいました。また映像でしか出せないものであったり、映像と舞台との違いを感じることもできました。そして、何より仲間の絆が描かれた作品だったので、あらためて仲間の大切さにも気づくことができたと思います。

◆物語の内容にちなんで、もしご自身がわんぱく団の仲間と出会ったら、うまくやっていけそうですか?

やっていけると思います。常に“どうにかなる精神”で、物怖じしない性格なので、わんぱく団の一員として楽しく過ごしそうです (笑)。

◆物怖じをしないというのは、素晴らしいですね。

でも、変なところで人見知りなんですよ。集団だとわりとグイグイいけるんですけど、1対1があまり得意じゃなくて。仕事では平気なのですが、プライベートだと意外と殻に閉じこもりがちです。

◆そうなんですね。でも、それだけ協調性があると。

いやいや…。1対1だと逆に気を使ってうまくしゃべれないんです。

◆深く狭くというよりは、広く浅くタイプ?

地元の友達とは深く狭くですが、仕事では自然と広く浅くになっていますね。

◆本誌のインタビューではあまり落ち込むことはないとおっしゃっていましたが、逆に周りに落ち込んでいる人がいたり、相談を受けたときはどう接しますか?

その人によって対応を変えると思います。相手に対してもどうにかなる精神でいったら、相談が潰されたような気になってしまってもっとしんどくなっちゃう人もいると思うので。そこはちゃんと肯定しつつ、僕なりにアドバイスをすると思います。

◆その人それぞれに寄り添う、と。

そうですね。話はちゃんと聞いてあげたいなと思っています。

◆超特急のメンバーに対しては?

メンバーはみんな年上なので、相談されること自体あまりないのですが、後輩とかにはよく相談されるので、その過程であったり、ちゃんとその人にあったやり方でアドバイスしてあげるべきかなと思っています。

◆逆にメンバーに相談することはありますか?

分からないことがあればすぐ聞くようにしていますが、僕はあまり落ち込むことがないので相談することはないですね。でも、もし相談したいことができたらメンバーには言うと思います。

◆本作への出演について、メンバーの皆さんに報告しましたか?

(取材時では)まだしてないです。でも、前の作品のときは、ちゃんと見てくれて、感想を伝えてくれたりしたので、今回もメンバーからどんな反応が返ってくるのか楽しみにしています。

◆メンバーの中で特に見てほしい方やこのドラマにハマりそうな人を挙げるとしたら?

シューヤ君かな。僕のイメージ的にヤンキー系の作品に合いそうなので、ぜひ見てほしいですし、ハマるんじゃないかと思います。

◆最後に本作の見どころと、本作を楽しみにしている方へのメッセージをお願いします。

コメディ要素の強い作品ではありますが、クスクス笑えるところもあれば、友情に涙ぐむところもあったりと、いろんな感情が感じられる面白い内容になっていると思います。昭和世代の方々には懐かしさを感じていただけると思いますし、逆に今を生きる令和の方々にはこういうこともあったんだという学びにもなる、全世代の方が見やすいドラマになっていると思うので、ぜひたくさんの方に楽しんでいただけたらうれしいです。

PROFILE

●かしわぎ・はる…2005年3月31日生まれ。熊本県出身。A型。メインダンサー&バックボーカルグループ超特急のメンバー。主な出演作はドラマ『君には届かない。』など。

●photo/大石隼土 text/星野彩乃 hair&make/佐鳥麻子 styling/Shinya Tokita

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