開業150周年! 神戸駅~大阪駅鉄道 記念式典開催のほか、プロジェクションマッピングも

今年5月11日、神戸駅~大阪駅間で鉄道が開業してから150周年を迎えます。これを記念し、5月11日より開業記念イベントを開催。同イベントでは、神戸駅舎をスクリーンとしたプロジェクションマッピングも実施される予定です。

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神戸駅~大阪駅間で鉄道が開業したのは、日本で初めて新橋〜横浜間に鉄道が開通した2年後となる1874年のことでした。

1868年に神戸港が開港して以降、神戸は、海運と陸運をつなぐ接続地点に。神戸を起点に大阪・京都へとつながる鉄道が開業し、駅を中心に人が集まるようになり、やがて産業の中心となっていきました。

現在、神戸駅から大阪駅までは新快速でおよそ30分で、料金は460円。1日8便が運行されていた開業当時の時刻表ではおよそ1時間10分の道のりでした。乗車料金や待合室は3種類の等級があり、上等席の料金は1円で、現在の2万円相当だったそう。

その後、1889年7月1日に新橋~神戸間の東海道線が全通し、およそ20時間で結ばれることになりました。

神戸駅は、神戸駅~大阪駅間の鉄道開業とともに営業を開始。当時は「神戸停車場」という名称で、現在のハーバーランド一体を駅の構内としていました。

初代神戸駅は、イギリス人技師が設計したレンガ造りと木造を組み合わせた平屋建て。開業から15年が経った1889年に建設された2代目神戸駅舎は、利用客の増加に対応した2階建てレンガ造りの建物だったそうです。

1930年には高架化を見据え、現在の神戸駅の場所に3代目駅舎が建設。神戸の代表駅としての風格がある、豪華な駅舎となりました。現在もコンコースや丸い柱、装飾などに当時の面影が残っており、神戸駅がたどってきた歴史を感じることができます。

歴史ある神戸駅は、昨年、神戸駅前広場の再整備デザインが発表されました。現在の放置自転車問題を解決するため、神戸市初の地下タワー駐輪場を建設。さらに、バスロータリーをコンパクトに再編し、地下道へ続く吹き抜け空間の大屋根を架け替えるなど、動線をわかりやすく見通しの広い空間になるよう整備が計画されています。

2030年に100歳を迎える駅舎は、駅前広場の再整備とともにこれから新たな歴史を刻んでいきます。

開業150周年を迎えることを記念し、JR西日本の神戸、元町、三ノ宮、住吉、芦屋、西宮、尼崎、大阪の各駅では、5月1日から歴史パネルを設置。鉄道150年のあゆみを見ることができます。

そして150周年を迎える5月11日当日に、開業記念イベントを開催。記念式典は、神戸駅(午前10時〜)と大阪駅(午後2時〜)のそれぞれで開催予定。

さらに、同日から5月20日までの期間限定で、150年記念オリジナルヘッドマークと社内広告が搭載された記念列車がJR神戸線や京都線で運行開始します。

5月11・12日には、午後8時から複数回にわたり、神戸駅舎をスクリーンとしたプロジェクションマッピングも実施される予定です。

さまざまなイベントが開催されるほか、神戸駅では多彩な取り組みも実施されます。5月12日まで、神戸駅高架南側通路にはベンチが設置され、駅周辺を居心地よい空間にするための通路広場空間に変身。

汽車が設置されている「神戸駅D51前道路」は、5月11・12日に通行止めを行い、一体が芝生広場に。D51を囲んでキッチンカーやイベントが開催されるほか、ランタンが設置されるなど夜まで楽しめる空間が登場します。

※ラジオ関西『サンデー神戸』2024年4月28日放送回より

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