「Excel」のCopilotがより複雑な表の作成に対応複数列生成など複雑な質問にも答えられるように/2024年4月のアップデートでは単一プロンプトで複数の数式列の抽出が可能に

by 松永 侑貴惠

米Microsoftは4月30日(現地時間)、「Microsoft Excel」の2024年4月アップデートを発表した。

Copilotで複数列を生成する(Web版およびWindows版)

1つのプロンプトで、複数の数式列の生成ができるようになった。例えば、単一セル内のフルネームを1つのプロンプトで名と姓のセルに分離できる。

Copilotを使用して複数のテーブルにまたがる複雑な数式列を作成する(Web版およびWindows版)

複雑な数列式を作成

XLOOKUP関数やSUMIF関数などを利用した、複数のテーブルにまたがる複雑な数式列を作成できるようになった。

これにより、データ処理が合理化され、複数のテーブルを使用している場合でも、より複雑なデータ分析タスクを効率的に処理できるようになる。

コピー&ペーストの改善(Web版)

コピー&ペーストの改善

ドラッグ&ドロップの機能が強化された。任意の行または列をクリックしてカーソルが手のアイコンに変化した後、ドラッグしてほかの行または列にドロップする、といった操作が可能。より直感的に操作できるという。

また、セル右下に表示される十字マークのドラッグでデータのコピーや連番付与ができるオートフィル機能が追加された。さらに、右クリックやリボン、自動表示される貼り付けオプションから、貼り付け方法を選択できる。

シート ビューへのリンクを作成し、共有(Web版)

シート ビューへのリンクを作成し、共有できる

ワークシートの状態をカスタマイズして保存し、閲覧専用のビューを作成できるシート ビューへの共有リンクを作成できるようになった。

シート ビューへの共有リンクを作成するには、まずリボンを[表示]タブに切り替え、シート ビューを作成。共有したいコンテンツを含むセルまたはシートタブを右クリックし、[シート ビューへのリンクをコピー]を選択すると、共有リンクが生成される。

ExcelのCopilotに音声入力機能を搭載(Windows版)

特定のデータに合わせたプロンプトを提案してくれる機能

マイク機能により、音声でプロンプトを入力できる。また、特定のデータに合わせたプロンプトを提案してくれる機能も追加された。

手書き文字のテキスト変換

手書き入力のテキスト変換が可能に

デジタルペンやスタイラスを使用し、手書きを自動的にテキストデータへ変換できる。また、ペンジェスチャーでテキスト削除やセルの選択も可能。

デバイスがタッチ対応の場合、自動的に有効となるが、非対応の場合、[ファイル]タブの[オプション]-[リボンのカスタマイズ]画面を選択し、[描画]チェックボックスをチェックして有効にする必要がある。

この機能は、「Microsoft 365 Insider」ユーザーが利用できる。

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