米下院議長の解任動議は不発 大半が反対、議会空転を回避

8日、米ワシントンで記者団の取材に応じるグリーン下院議員(中央)(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米下院共和党の保守強硬派グリーン議員は8日、共和党のジョンソン下院議長の解任動議案の採決を要求した。だが共和、民主両党の議員の多くが反対して採決には至らず、廃案になった。ジョンソン氏に対するグリーン氏の抵抗は不発に終わり、議長不在で議会が空転する事態は回避された。

 グリーン氏は大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領を熱烈に支持する「MAGA」議員の代表格。ジョンソン氏が不法移民対策を軽視し、ウクライナを支援する緊急予算の可決を主導したと批判したが、動議への支持は広がらなかった。

 ジョンソン氏は「これが誹謗中傷の終わりになることを願う」と語った。

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