Copilot for Microsoft 365、よいプロンプトを提案する「リライト」機能

by 臼田勤哉

Microsoftは8日、「Copilot for Microsoft 365」の強化を発表し、新たに「リライト」や「オートコンプリート」などの機能を追加する。

チャットAIを使って、必要なデータや情報を見つけたり、アドバイスを得られるのがCopilotの特徴だが、そのためのテキストの指示(プロンプト)をしっかりと伝える必要がある。プロンプトを使いこなせないと、Copilotに指示をしても思うような結果を得られない。

今回追加した「リライト」では、入力したプロンプトに対して、より具体的な指示になるようにリライトを行ない、狙い通りの情報取得やアドバイスを得られるようにするもの。Copilot上の専用ボタンを押すと、取得したファイル情報などを使って、より適切な質問を自動で生み出し、「基本的なプロンプトがリッチなプロンプトに変わり、誰もがプロンプト エンジニアになれる」とする。

リライト

「オートコンプリート」は、プロンプト入力画面を選択すると「要約」(summarize)、「比較(Compare)」などの候補を表示するほか、最近使ったファイルなどの入力補助も行ない「〇〇.docxを要約する」など、次に予測される操作を提示してくれる機能。例えば、要約(summarize)のあとに、[summarize my last 10 unread mail(未読の10通のメールを要約)]のような候補を提示する。

オートコンプリート

「キャッチアップ」は、ユーザーのアクティビティに基づいて、次のアクションを促すもの。例えば木曜日に重役とのミーティングがある場合、「ミーティングに備えましょう」などと伝え、関連の資料等を案内する。

また、Copilot Labでは、「チーム」に特化したプロンプトを作成、公開、管理できるようになる。

Copilot Lab

これらの新機能は、今後数カ月で利用可能となる。Microsoft 365 Copilotは月額30ドル(4,497円)で企業向けに展開している。

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