長崎銀行が増収増益 3月期決算 常務に餅田浩治氏

餅田浩治氏

 長崎銀行(長崎市)が8日発表した2024年3月期決算は、売上高に当たる経常収益が前期比3.4%増の48億700万円、純利益が同45.7%増の3億6300万円で増収増益となった。増収は2期連続、増益は4期連続。
 本業のもうけを示すコア業務純益は同41.7%増の4億8900万円だった。資金利益のうち貸出金利息が下げ止まる一方、有価証券利息配当金が増加。株高を背景に投資信託や保険の販売が好調で手数料収入も増えた。
 貸出金残高は23年3月末比0.8%増の2695億円。大・中堅企業や地方公共団体向けは減少したが、個人や中小企業向けが増えた。預金残高(譲渡性預金含む)は同2.9%増の2664億円に伸びた。
 ただ、25年3月期の業績予想は投資環境を保守的に見通し、純利益1億4千万円と減益を予測する。
 役員人事も同日発表した。重富康行常務取締役が退き、後任に餅田浩治取締役総合企画部長兼経営管理室長を昇格させる。このほか山口毅執行役員が退任する。いずれも6月28日開催予定の株主総会を経て正式決定する。

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