「昆虫の聖地田村市」をPR 絵本作製、大阪・関西万博でも活用

完成した絵本「コンチューバーサミット」

 田村市は仮想部署昆虫課の事業として絵本「コンチューバーサミット」を作製した。昨年度、市が昆虫をテーマに開催したオンライン会議の内容を絵本にまとめたもので、市内の小中学、高校、特別支援学校に配布するほか、来年の大阪・関西万博の場で絵本を活用し、「昆虫の聖地田村市」のPRを図る。

 絵本には、昆虫を観察する楽しさや昆虫ビジネスを紹介したり、市内の小学生が昆虫の魅力を話し合ったりする場面が描かれている。脳科学者の養老孟司さんがヒゲボソゾウムシ役で出演したり、白石高司市長がカブトムシ役で登場するなど愛くるしい昆虫たちの姿が描かれている。キャラクターは京都芸術大の学生がデザインした。

 市役所で4月16日にお披露目式が行われ、関係者が昆虫との共生などを学べる絵本の完成を祝った。白石市長は「アニメや漫画は日本の文化として世界に認知される。(絵本を通して)昆虫の聖地・田村市の魅力を国内外に発信したい」と語った。

 京都芸術大の矢野浩二学科長、絵本の久保田健一編集長、渡辺賢一プロデューサーが同席した。

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