タイ人旅客が空路マカオへ大量の乾燥大麻と大麻グミ密輸図る…最終目的地は香港か

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

 マカオ司法警察局は5月8日、犯罪組織による空路を利用した麻薬密輸の摘発を目的に、情報をもとにマカオ国際空港で到着旅客に対するチェックを強化して臨む中、同月7日午前にタイからの到着したタイ人旅客の男(23)が大量の乾燥大麻及び大麻グミを所持していたことが発覚し、逮捕したことを明らかにした。

 同局によれば、男はリスク評価による分析でマークしていた人物で、空港のターンテーブルで預け入れ手荷物をピックアップした後、人混みに紛れて税関検査場を通過しようとした際に呼び止めて手荷物のX線検査を実施。検査を通じて中に不審物が存在することが明らかになったほか、警察犬も反応を示し、開封したところ、中からTHC(テトラヒドロカンナビノール)と表示された大麻グミの入ったボトルが4本(計60個)、真空パックされた乾燥大麻31袋(約10キログラム)が発見され、このうち22袋が宅配便に使われるビニール袋の中に隠されていたという。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

 また、マカオでTHC成分を含む大麻グミが発見されるのは今回が初めてで、発見された物品の末端価格は1080万パタカ(日本円換算:約2億円)に上るとした。

 男は同局の調べに対し、他人に雇われて麻薬密売に関与したことを認めた上、タイの空港で物品を受け取り、マカオ到着後すぐに陸路で香港に向かう予定だったと供述したとのこと。

 同局は男を麻薬・向精神薬密売罪で起訴するとともに、物品の出所と関係する人物の追跡を継続する方針を示した。

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