ひろぎんホールディングスと広島銀行、従業者約3,000名に営業DXサービス「Sansan」を導入

Sansanは、ひろぎんホールディングスおよび広島銀行が、2024年3月より従業者約3,000名に営業DXサービス「Sansan」を導入したことを発表した。

今回の導入をきっかけに、ひろぎんホールディングスと広島銀行は、データの共同利用項目など個人情報保護宣言を更新。従業者は名刺をベースにした人脈情報を組織間で共有できるようになった。組織を横断して蓄積した人脈情報と「Sansan」に搭載されている企業情報を活用することで、名刺管理業務を効率化するとともに、より質の高い顧客コミュニケーションと潜在顧客の発掘を推進し、金融事業や新たな分野での収益拡大を図る。

サービス導入の背景

広島銀行は、地域の発展に積極的にコミットする「地域総合サービスグループ」を目指すため、2020年10月に持株会社体制に移行し、ひろぎんホールディングスを設立した。同社ではグループのさまざまな機能とアライアンスを活用し、グループ一体となった業務領域の拡大と新たな収益分野の確立に向けて取り組んでいる。

今回、グループ間連携を強化するとともに、蓄積された人脈をグループ間で最大限活用することで金融事業はもとより新たな分野での収益拡大につなげるべく、営業DXサービス「Sansan」の導入に至った。

期待する効果

  • 名刺管理業務を効率化し、業務生産性を向上

ひろぎんホールディングスおよび広島銀行では、顧客情報を各社の社内システムによって管理していたが、情報の更新は各従業者が名刺情報をもとに行っていた。また、直接の顧客ではない行政やアライアンス先などの担当者情報は各従業者が管理していたため、名刺情報の管理や内容の更新、人脈の照会などにひとりあたり月3.3時間かかり、顧客への提案時間を圧迫していることが課題となっていた。

「Sansan」は、名刺をスキャンすることで名刺情報をデータ化し顧客情報を蓄積できるだけでなく、必要に応じてほかの従業者が登録した名刺情報を検索・確認することが可能。名刺管理業務や商談前の準備の効率化を図る。

  • 顧客コミュニケーションの質向上

「Sansan」ではデータ化した名刺情報に、決算発表などの企業情報や、異動・昇進といった人事情報などを自動で付与するため、名刺やメール署名だけでは得られない顧客情報を作成できる。ひろぎんホールディングスおよび広島銀行では、「Sansan」を活用して効果的なアプローチ戦略を立案し、顧客コミュニケーションの質を向上するとともに、組織全体での営業力強化を推進する。

  • グループ間連携を強化し新規開拓を推進

ひろぎんホールディングスおよび広島銀行では、ホールディングス化によってグループ間の人事異動が通常となり、人脈を円滑に引き継げない可能性が出てきたことが課題となっていた。そのため、「Sansan」導入を機に「個人情報保護宣言」を見直し、ひろぎんホールディングスおよび広島銀行間で接点情報の共有を可能にした。「Sansan」によってグループ間の人脈を資産として最大限活用し、業務領域の拡大と新規開拓を推進する。

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