社会人が選ぶ「上司にしたくないプロ野球監督」ランキング…3位中日・立浪、2位巨人・阿部を抑えたまさかの1位は?

(写真:時事通信)

新年度が始まって1ヵ月が経ぎ、初の長期休みとなるゴールデンウィークを満喫した新社会人も多いことだろう。

ただ、毎年のように話題になるのが、GW明けごろから仕事するのが億劫になる「五月病」だ。マイナビエージェントの調査によると、五月病になった経験がある人は5割を超え、原因で仕事を休んだことがある人も48%にのぼるという。

職場の悩みの定番といえば「社内の人間関係」だが、上司との関係でモチベーションが左右した経験は誰しも一度はあるのではないか。働き方改革が叫ばれる昨今、マネジメント能“は上司に最も求められるスキルの一つかもしれない。

そんななか、マネジメントのプロとして注目を浴びているのが、野球監督。昨年WBCで日本を優勝に導いた栗山英樹監督(63)や、「エンジョイ・ベースボール」を掲げ甲子園を優勝した慶應高校の森林貴彦監督など、大きな結果を残したチームの監督は必ずといっていいほど、人間性が高く評価されている。

では、果たして現在ペナントレース中の各球団を率いる監督のなかで、最も上司になってほしい、なってほしくない人は誰なのか。そこで本誌は、20〜30代の会社員や公務員など500人を対象に「上司にしたい・したくないプロ野球監督」について調査を行った。ここでは「上司にしたくないプロ野球監督」ランキングを発表する。

まず3位に選ばれたのは、中日ドラゴンズ・立浪和義監督(54)。

PL学園の主将として春夏連覇を達成し、’87年にドラ1で中日に入団。’09年の現役引退まで中日の支柱として活躍し、3代目「ミスタードラゴンズ」の称号が授けられた。引退後は野球解説者として活躍し、21年に臨時コーチを経たのち’22年より監督に就任している。

ファンからも人気が高く”待望の監督就任”となったものの、2年連続で最下位に終わった。さらに昨年8月には「白米の食べすぎで選手の動きが鈍くなった」という理由で、選手サロンから炊飯器の撤去を命じたことが報じられ、「令和の米騒動」として大きな話題に。同時期、一軍に上げたばかりの近藤廉投手(25)が1イニングで10失点したのも関わらず、交代指示を出さない“晒し投げ”を実行したことも物議を醸した。

今季から中田翔(35)の加入もあって弱点だった打撃陣が勢いづき、現在は上位をキープしている。しかし、取り沙汰された”根性論”ともとれる指導方法に嫌悪感を抱く人は多いようだ。

「米騒動があったから」
「指導内容がめちゃくちゃだから」
「怒ったらかなり怖そうだから」
「あまり良い評判を聞かない。根性論のイメージ」

続いて2位に選ばれたのは、読売ジャイアンツ・阿部慎之助監督(45)。

中央大学卒業後、’00年にドラ1で指名を受け巨人へ入団。現役時代は正捕手、一塁手として活躍し、’第18代主将として8度のリーグ優勝、3度の日本シリーズ優勝に貢献した。’19年に現役引退したのちは二軍監督やコーチを務めていたが、24年に原辰徳元監督のあとを継ぎ、一軍監督に就任した。

07年から14年までの長期にわたって主将として君臨し、チームのお目付け役としても機能していた阿部。しかし、そうしたストイックな姿勢が「高圧的だ」と取り沙汰されることも多く、20年3月にプロアマ交流戦で巨人二軍が早稲田大学に敗北した際に、罰走を課したのが「パワハラだ」と波紋を呼んだ。

監督1年目となる今季は、得点力に苦戦しつつも上位をキープするなど、手腕を発揮している。4月27日のDeNA戦で7四球を出した高橋礼に「こういう日もある」と声をかけ、選手を気遣うような発言も見られるが、一度付いたイメージを払拭するのは難しかったようだ。

「少し体育会系でバリバリ仕事を指示して指導が厳しそうだから」
「体育会系の昭和感でパワハラみたいで嫌」
「厳しいタイプで自分とは合わなそう」
「昔のイメージでパワハラをしそうなので」

そんな2人を抑えて1位に選ばれたのは、北海道日本ハムファイターズ・新庄剛志監督(52)。

高校卒業後、’89年に阪神タイガースに入団。’01年にはメジャーリーグのニューヨーク・メッツに渡り、サンフランシスコ・ジャイアンツでプレーしたのち、’04年より日ハムに移籍。’06年に現役を終えた。引退後はバリ島に移住しクリエイターとして活動していたが、’19年に突如現役復帰を公言。球団所属とはならなかったが、’22年に日ハムの監督に就任した。

守備における評価が高いが、その成績以上に”新庄劇場”とも言われたパフォーマンスが印象に残っている人が多いだろう。06年の現役ラストイヤーに行っていた、かぶりものを被って守備練習をしたり、バイクで入場したりするパフォーマンスの数々で話題を呼んだ。

また、常人離れしたエピソードの数々や、クリエイターやタレントとしてのマルチな才能で世間を驚かせてきた。日ハムの監督となってからは、2年連続で最下位という結果に。パフォーマンスの派手さのわりに成績を残せていないことに、不安感を抱くという意見が多く寄せられた。

「仕事を無茶振りされそうだから」
「現役の時からパフォーマンスのやりすぎ感が出てて、浮いてしまいそうだから」
「言う事がころころ変わりそう」
「発想がぶっ飛びすぎでうまく出来なさそう」
「直の上司は心配、嫌だ。関係なければすごく楽しそう」
「テンションや考えについていけなさそう」
「個性が強すぎる」

しかし、今季は2位(5月8日時点)と好位置につけている日ハム。新庄のマネジメントに期待がかかる。

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