レアルをCL決勝に導く2発! “英雄”ホセル「僕がヒーローかって? 間違いなく言えるのは、僕が本当に幸せな男だということさ」

写真:劇的勝利の立役者となったレアルのホセル ©Getty Images

レアル・マドリードに所属するスペイン代表FWホセルが、バイエルン・ミュンヘン戦後にインタビューへと応じ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出を決めた喜びを語った。

現地時間5月8日に行われたCL準決勝2ndレグのレアル・マドリードvsバイエルン・ミュンヘン戦は、後半中盤にスコアが動く。68分、カウンターからカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィスが右足で強烈なシュートを突き刺し、アウェイのバイエルン・ミュンヘンが先制。1stレグは2-2で終了していたため、ここでバイエルン・ミュンヘンが一歩前に出た。

だが、CLの舞台で幾度となく要塞と化してきた『エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ』には、この日も“魔法”がかかった。88分、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールがミドルシュートを放つと、バイエルン・ミュンヘンのドイツ代表GKマヌエル・ノイアーが正面で処理しようとしたものの、まさかのファンブル。この隙を突いたホセルが同点ゴールを決め、レアル・マドリードが試合を振り出しに戻す。さらに、90+1分にはドイツ代表DFアントニオ・リュディガーが最終ラインとノイアーの間に絶妙なボールを送り込むと、飛び込んだホセルが仕留め、レアル・マドリードが土壇場で逆転に成功した。

試合はこのまま2-1で終了。レアル・マドリードが2戦合計スコア4-3でCL決勝進出を決めた。なお、決勝進出は最後に優勝した2021-22シーズン以来、2年ぶりのこととなる。

欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』は、試合後にインタビューへと応じたホセルのコメントを紹介。終盤の2ゴールでレアル・マドリードを決勝進出に導いた34歳の“英雄”は「僕がヒーローかって? それは分からないけど、間違いなく一つだけ言えることがある。それは、僕が本当に幸せな男だということだね」とコメントした。

敗色濃厚な立場から一気に試合をひっくり返すのは、もはやレアル・マドリードの“風物詩”と言える。ホセルも「凄まじいことが起こってしまったね」と興奮気味に語る。

「レアル・マドリードというクラブには、試合終了のホイッスルが鳴るまで戦い続けるという“血”が流れているんだ。今日僕たちが見せたのは、まさにそういった精神さ」

CL決勝は、6月1日に『ウェンブリー・スタジアム』で行われる。“聖地”でビッグイヤーを懸けて争うのは、ドルトムントとレアル・マドリードに決まった。

© 株式会社SPOTV JAPAN