“名手”がまさかのファンブル バイエルン守護神ノイアー「あと一歩でロンドンだった。決勝の舞台にいる自分たちの姿も見えていたのに……」

写真:バイエルンのノイアーがまさかの…… ©Getty Images

バイエルン・ミュンヘンに所属するドイツ代表GKマヌエル・ノイアーが、レアル・マドリード戦後にインタビューへと応じ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝敗退の悔しさを語った。

現地時間5月8日に行われたCL準決勝2ndレグのレアル・マドリードvsバイエルン・ミュンヘン戦は、後半中盤にスコアが動く。68分、カウンターからカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィスが右足で強烈なシュートを突き刺し、アウェイのバイエルン・ミュンヘンが先制。1stレグは2-2で終了していたため、ここでバイエルン・ミュンヘンが一歩前に出た。

だが、ここから『エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ』で“レアル劇場”が幕を開ける。88分、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールがミドルシュートを放つと、バイエルン・ミュンヘンのドイツ代表GKマヌエル・ノイアーが正面で処理しようとしたものの、まさかのファンブル。この隙を突いたホセルが同点ゴールを決め、レアル・マドリードが試合を振り出しに戻す。さらに、90+1分にはドイツ代表DFアントニオ・リュディガーが最終ラインとノイアーの間に絶妙なボールを送り込むと、飛び込んだホセルが仕留め、レアル・マドリードが土壇場で逆転に成功した。

試合はこのまま1-2で終了。バイエルン・ミュンヘンは目前で勝利を逃し、CL準決勝敗退となり今季無冠が確定した。

欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』は、試合後にインタビューへと応じたノイアーのコメントを紹介。レアル・マドリードに同点弾を許すきっかけとなったファンブルについて「サッカーをプレーしたことがある人であれば、僕が今どのような気持ちなのか分かってくれるだろう」と落胆した。

「88分まで1点をリードしていたんだ。なのに、土壇場の失点で敗退してしまったことは非常に悔しい。ロンドン(決勝会場の『ウェンブリー・スタジアム』)にあと一歩まで迫っていたし、決勝の舞台にいる自分たちの姿も見えていた。今は言葉を失っている」

“名手”の思わぬミスについては、バイエルン・ミュンヘンのトーマス・トゥヘル監督も「マヌは一晩中、我々を救ってくれていた。しかし、あと100年は犯さないようなミスをしてしまった」と悔しさをあらわにしている。

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